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厚生
「厚生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
厚生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風狂私語」より 著者:辻潤
た詩が認められた。著書に『或る夢の貌』(大13.9 新作社)『俳人漱石論』(昭6
厚生閣)など。辻潤と萩原朔太郎が1930(昭和5)年2月に創刊した雑誌「ニヒル」....
「火薬船」より 著者:海野十三
ね」と、警部モロは、わざとにやりと笑顔をつくり「だが、船長となった以上は、船員の
厚生福利をかんがえてやらねばなりませんでねえ。まるで牛馬か人造人間のように、部下....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
は単に倫理的合言葉として、或いは単に実用主義的道具への交渉として、或いは単に利用
厚生の仕方として、思い浮べてはならない。実際人々は単に意志的であることを、又は単....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
農村の大切な特色だということである。土と自然とを尊ぶところの「土の哲学」に立つ「
厚生主義社会」こそ日本の現実が向って進むべき理想でなければならぬということになる....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
業や技術からは積極的に絶縁さえしようと希望している。産業や技術は、物質文明や福利
厚生の根柢にはなるが、恰もそういう実際生活の利害からこそ哲学は超越しなければなら....
「科学と科学の観念」より 著者:戸坂潤
」という設問では、物質観の進歩、新エネルギー源の着想、等々という人知の発達、社会
厚生、其の他其の他の問題である。それは思想や社会の事件である。処で一体、文化に対....
「邪教問答」より 著者:坂口安吾
璽光様の話がでるとみんなが笑う。双葉山が小娘の指一本でひっくりかえったり、世直しの後には璽光内閣の
厚生大臣であったり、京浜地方へ落ちるはずの神罰大天災が一向に起らなかったり、愛き....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
に宣伝的に感染させようとしたものから、哲学的の思索、科学的の研究、芸文的の制作、
厚生実地上の試験から、近くは旅行記や、現地報告の類にいたるまで、ことごとく他人の....
「光は影を」より 著者:岸田国士
であつた。 さて、京野等志の着任以来、工場は、徐々に面目を変えて行つた。殊に、
厚生という面で、着々、不備な点が整えられ、そのために、経費のかゝりすぎることもあ....
「採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
い。山野を跋渉しなければならないから健康的で、まず新スポーツとでも言えるだろう。
厚生省が高唱している体位向上の主旨にも叶うわけだ。 まあ、騙されたと思ってつい....
「米」より 著者:犬田卯
小綺麗な箱へ入って配給されて来ていた。それは農村人への衛生思想注入のため、どこか
厚生省あたりの肝煎りで、特に組合が実行したに相違なかった。 「体温|計ってみたと....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
たのである。しからばその国民道徳は理想主義であるか功利主義であるかといえば、利用
厚生と云う程度において功利主義と矛盾しないけれども、そこにとどまらないではるかに....
「古事記」より 著者:太安万侶
カベの王の御名の記念として若日下部をお定めになりました。 聖の御世 ――撫民
厚生の御事蹟を取りあつめている。聖の御世というのは、外來思想で、文字による文化が....
「四つの都」より 著者:織田作之助
も相談したところ賛成して下すったのでね、実は今日これから直ちに大阪へ帰って府庁の
厚生課へ行って……というのは、親爺がね……」 江藤、庄平の饒舌にすこしく閉口気味....
「社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
き)解釈に立脚しようという心掛けが全くないとは云えない。 「戦時体制の堅実化」(
厚生政策)とは、物価騰貴の抑制や、労働生産性の向上、農業生産性の向上、中小商工業....