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厚皮
「厚皮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
厚皮の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若い世代の実際性」より 著者:宮本百合子
ものとしてはいかにもはっきりとしていて、しかもその要求をめぐってゆく心は何となし
厚皮していて怠惰だという現代の低い心理を、青年のために悲しむのは私が作家だからば....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
膝《ひざ》の所は灰色になってる黒い短ズボン、黒い毛糸の靴下、銅の留め金がついてる
厚皮の短靴。何だか亡命の旅から帰ってきた良家の古い家庭教師といった姿である。その....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
に適しません。少し細長い中位な粒ので大層美味しい種類があります。それを先《ま》ず
厚皮を剥《む》いて中の実ばかりこの通り炮烙で炒ります」客「なるほど、この匂いが今....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
き》めているそうです。犢《こうし》の頭を一つ買いますと切り別けて脳味噌と舌と顔の
厚皮の美味い肉が取れますから大層徳用です。牛の肝臓《かんぞう》もケンネ脂《あぶら....
「世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
し用心深く言ったところで、「当分」不可能である。罷職になって、スラヴ領へ行って、
厚皮の長靴を穿く。飛んでもない事だ。世界を一周する。知識欲が丸でなくて、紀行文を....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
緒に入れて人参玉葱を加えて強くない火で四時間湯煮ます。湯煮上った処でザラザラした
厚皮を剥《は》いで別にバターで粉をいためて牛乳を注《さ》して塩胡椒で味をつけた白....