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原伝
「原伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
朔望《さくぼう》には、必ず村中ことごとく参り、もって神恩を謝し、聖徳を仰ぐ。『菅
原伝授鑑』という戯曲三段目に、白太夫なる百姓|老爺《ろうや》が七十の賀に、三人の....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
とに一対の夫婦と羨まれていたのですが、どういう魔がさしたものか、その奥様が用人神
原伝右衛門のせがれ伝蔵と不義を働いていることが主人の耳にも薄々這入ったらしいので....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
いったら、まだちっと険呑じゃ。ともかく黒谷の巣へ引きあげよう」 先へ立って、河
原伝いに歩きかけたその神代が、不意にあっと声をあげ乍らつんのめった。 「しまった....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
』七五)、これよりこの土師《はじ》の里に鶏鳴かず、羽敲《はばた》きもせぬ由、『菅
原伝授鑑《すがわらでんじゅかがみ》』に出で、天神様が嫌うとて今に鶏を飼わぬらしい....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
のぶとき声にてお通を呵り、「夜|夜中あてこともねえ駄目なこッた、断念さっせい。三
原伝内が眼張ってれば、びくともさせるこっちゃあねえ。眼を眩まそうとってそりゃ駄目....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ど恥かしかったものと見える。 も一人の平三は、車力《しゃりき》の親方の子で『菅
原伝授手習鑑《すがわらでんじゅてならいかがみ》』の寺子屋、武部源造《たけべげんぞ....
「憑きもの」より 著者:豊島与志雄
の姿でぶらりと脱け出す。渓流の水は少く、河原が広くて、灌木や雑草が茂っている。河
原伝いに、ほそぼそと路が続いている。私はその路をさか上ってゆく。白や赤の花が咲い....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
り見あげていたのを、せんぶりの千太が顎の下へ手をかけて、まじまじと覗きこむ。『菅
原伝授手習鑑《すがわらでんじゅてならいかがみ》』の三段目じゃないが、いずれを見て....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
物です』と云うのです。私はそれを聞いた時、舞台の上の美しい斎世宮――その時は、菅
原伝授手習鑑が芸題で、染之助は斎世宮になっていたのです――のまぼろしが消えてしま....
「謎の咬傷」より 著者:小酒井不木
これも霧原警部の「特等訊問」の話である。 銀座四丁目に、貴金属宝石商を営んでいる大
原伝蔵が、昨夜麹町区平河町の自宅の居間で、何ものかに殺されたという報知が、警視庁....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
て、この興行は失敗に終った。第二回は十一月二十一日から開場して、狂言は一番目「菅
原伝授手習鑑」、中幕「壺坂霊験記」、二番目「三日月」、大切「廓文章」という列べ方....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
絶壁には横に大きな襞が幾つかあって、そこにはギボウシの花が咲いているのを見た。河
原伝いの気楽さを沁々味いながら、二町も遡ると対岸で餓鬼谷が合流している。此峡谷の....