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原住民
「原住民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原住民の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「光と風と夢」より 著者:中島敦
ヴンスンは、自分の見たアイルランドや、スコットランド高地や、或いはハワイに於ける
原住民族の現在の惨めさに就いて語った。そして、其等の轍《わだち》をふまないために....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
さい」 彼は日本語でしゃべった。それは妙なひびきを持った日本語であった。しかし
原住民の片言の日本語よりは、ずっと調子がいい。緑色の怪物は、いつの間に日本語を勉....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ことを知っていました。しかしこれは一彦が考え出したことではなく、じつは大むかし、
原住民がつかっていた通信のやりかたなのです。今ではもうわすれられたようになってい....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
究するため、各国のものを集めた。 海がめをとらえる道具も、小笠原島方面と、南洋
原住民の使うものとを用意し、また、かめの油をしぼる釜もそなえた。 鯨をとってや....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
、王などのことを聞いた。アメリカ半球の発見のことも聞き、サフィーといっしょにその
原住民の不幸な運命に泣きもした。 「こういう驚くべき話を聞いて、わたしはへんな気....
「麻畑の一夜」より 著者:岡本綺堂
山俊吉という者です。」 かれは日本の人で、三年ほど前からこっちへ来て、日本人と
原住民とを合せて七十人ばかりの労働者の監督をしていると言った。高谷君は彼のあとに....
「マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
と一等席が一|弗だという。その入場券を買ってはいると、建物はあまり立派でないが、
原住民七分、外国人三分という割合で殆んどいっぱいの大入りであった。 英文の印刷....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
しませんね。 クダクダしく分りもしない歴史をのべたが、要するに奈良朝以前からの
原住民のそれと今の大島の特殊な風習と、どこまで関係があるかどうか、全然わからんと....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
登半島の北岸沿いに新潟秋田方面にまで北上していることは事実なのである。 日本の
原住民はアイヌ人だのコロポックル人だのといろいろに云われておるが、貝塚時代の住民....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
千万の信徒をもつ西蔵《せいぞう》仏教の基をひらいた。西蔵人は高原パミール系の印度
原住民の分流であり、西蔵語なるものはトンミが梵語のランツァ体《たい》をとってつく....
「環礁」より 著者:中島敦
シリウス星を頼りに、東へ東へと渡って行ったに違いない。そうして、愚昧《ぐまい》な
原住民の驚嘆を前に、到る処に小ピラミッドやドルメンや環状|石籬《せきり》を築き、....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
して分け入った釣り人は全くあるまい。 台湾大甲渓の山女魚は、先年大島正満博士が
原住民と共に銛と筌で漁り、鮭科の魚の分布に関して学問上の報告を出したので有名であ....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
よって日本民族が形づくられたのではない。この島に来た時に、民族の違うどれだけかの
原住民がいたのではあろうが、それが、一つもしくは幾つかの民族的勢力として、後まで....
「四つの都」より 著者:織田作之助
来た、それだけに弱い子供の事を考えると、痛々しくてならない……という事をマライで
原住民の子供を診察している時、ふと感じたのでね、こりゃ一つ内地へ帰ったら、日本の....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
代の文化人はすべからくサッカリンを用いなさいとすすめる。砂糖はジャバやキューバの
原住民の食べた原始食料である。サッカリンこそ近代科学に立脚し、人知の極を尽くして....