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「原告〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

原告の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
掠め得ず、またこの角を持つ者｜公事《くじ》に負けずとあって、毎度裁判に負け続けた原告がこの角を得て敵手に示すと、とても勝ち得ぬと臆して証言を改めたんで原告の勝と....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
はあっさりすぐこの訴訟抗告を取下げているのだ。検事の方でも、元々一家内の事だし、原告側にも確証はない、裁判にでもなると大へん面倒な事なので、原告が取下げたのを幸....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
催促一件一同入りましょう」 などゝ呼込みますと、その訴訟の本人相手方、只今では原告被告と申します、双方の家主五人組は勿論、関係の者一同がごた／＼白洲へ這入りま....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
え出た時には、相手方を呼出して対審の上、賭博をなした証迹明白な場合には、被告より原告に対して贏《か》ち得た金銭を残らず返戻させるという掟にした。こういう事になっ....
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
材料になって、訴訟の一部として取り扱ったなら、都合よく運ぶと云われて、孝之進は、原告側の主脳者に、自分が委任されたこと全部を、またまかせることにしたのである。そ....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
って法廷を進退する公事訴訟人の風采、俤、伏目に我を仰ぎ見る囚人の顔、弁護士の額、原告の鼻、検事の髯、押丁等の服装、傍聴席の光線の工合などが、目を遮り、胸を蔽うて....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
づくことになるから、巷談師が気がかりになるのである。 民事裁判の場合などでも、原告被告の人柄とか、判事の私生活との類似とかというようなことから、微妙な傾斜が起....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
（法医学というのがあるから、法文学というものもあってもよいことにさせてもらおう）原告の告訴状からは、一昔前のトンデモ・ハップン女学生が今日に至り、芥川賞の女流流....
「白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
、ある訴訟事件の弁護をひき受けた。刑事ではあるまい、おそらく民事であろう。それが原告であったか、被告であったか知らないが、ともかくも裁判の結果が、ある婦人に甚だ....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
を虐待せり、三度彼女を打てり」と答える。すると裁判官は被告たる夫に向かって「汝は原告妻のいう所を認むるや？」ときく。そこで、夫は「しかり」と答える。かくすること....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ものでしょうか。私は敢えて抗議する訳です。 これは係争中の事件で、手記の婦人は原告でもあるし、被告でもあるそうだ。したがって、犯人の手記のようにそれ一ツ独立の....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
害賠償請求事件の訴状 中央区京橋八丁堀、吉野広吉方でクリーニング業に従っていた原告、羽山留吉は、昭和二十三年六月八日新堀仲之助氏の口ききで被告中山しづと見合の....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
して、作者の遺子吉村いと女より告訴せらる。裁判所は坪内逍遥博士に鑑定を命じ、結局原告の勝訴となる。 ○一月、菊五郎は病気のために、歌舞伎座の春興行に欠勤。 ○四....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
そして長い間、膚をも傷られず、 体をも損われずにいるのを自慢話にする。 そこで原告が押し合って裁判所に出て見ると、 判事はただ厚い布団の上に息張っている。 外....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
問注所は、幕政下の“政所”“侍所”とならんでの鎌倉三大｜官衙の一庁である。――原告と被告との双方へ物問いしてそれを注記する――というのが「問注」の名のおこりら....