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原子論
「原子論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原子論の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
の個々人は社会では家庭とは別な習俗に従って結合を有つに至る。と云うのは夫が個人の
原子論的な(相互の間に機械的な結合関係しかない処の)結合に這入るのである(F・テ....
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
はそれが実在の世界とは考えられないかも知れない。多くの人は世界の底に多を考える、
原子論的に世界を因果必然の世界と考えている、物質の世界と考えている。矛盾的自己同....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
チウスの中で明白にそう言ってあるのは私には見当たらなかった。またラスウィッツの「
原子論史」(I, S. 140)によると、アラビアのムタカリムン(〔Mutaka....
「幸福の感覚」より 著者:宮本百合子
にきめていた。 ギリシア人たちが、生命は動く元素から成るといい、デモクリトスが
原子論をとなえたのはひろく知られているが、その時から千三四百年経った今日では、電....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
た「日本民主主義科学者協会」が一九四六年に結成された。協会に優秀な物理学者であり
原子論の研究家である学者や、結核治療に関して卓抜な技術を示している研究者、進歩的....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
唯物論的存在論として組織立てられている。それを最もよく代表するのはデモクリトスの
原子論であった。デモクリトス的唯物論――
原子論――が今日の実証科学に於ける
原子論....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
が、こう云った概念は、大衆の総てが何か平面的に平均され得ると考えている機械的な又
原子論的なブルジョア・デモクラシーの外から来たものではない。だからブルジョア・デ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
数理論と共に、プラトンをこのイデア論に導いたものは、却って今云ったデモクリトスの
原子論だったのである。
若年及び壮年のプラトンに取っては、ギリシア哲学の古典的....
「辞典」より 著者:戸坂潤
なく又内的分節を有たない単なる一般者でもない。であればこそ一対象をその諸要素から
原子論に構成することは出来ず、従って要素と要素との関係を因果的なものとして説明の....
「哲学入門」より 著者:三木清
多様なものと見る立場においては必然的なことである。しかるにジェームズはヒュームの
原子論的見方に対して、単に要素のみでなく、要素間の関係そのものもまた経験されると....
「比較科学論」より 著者:中谷宇吉郎
はいっている。しかし以上に挙げたような例では、偶然に発見された糸口をたどるには、
原子論の理論が、大いに必要である。追究して、確認するには、警視庁型の研究方法が用....
「原子爆弾雑話」より 著者:中谷宇吉郎
ではなくなるであろう。 そういう意味で、現代物理学の最|尖端《せんたん》を行く
原子論方面の研究は、国防に関聯《かんれん》ある研究所でも一応の関心を持っていて良....
「科学と文化」より 著者:中谷宇吉郎
それほど難しくなくても、むやみと最近の物理学の尖端《せんたん》の問題、量子力学や
原子論の結果を引用したものもちょっと始末が悪いのである。原子の世界での因果律の否....