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「原意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

原意の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:太宰治
てれくさいのであるが、ギリシャ語では、デイヤボロスというのだそうだ。サーターンの原意は、はっきりしないが、たぶん「密告者」「反抗者」らしいという事だ。デイヤボロ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
者ノ困却スルコト、常ニ少カラズ。 といい、特に「リベルチ」の訳語「自由」は、「原意ヲ尽スニ足ラズ」とて、その意義を邦人に説明せんと試みられた。 第一「リベル....
十二支考」より 著者:南方熊楠
立たぬとて、直ちに歎かば、鬼のような物も、心の角《つの》を折るものなりとありて、原意は、ともかく、当時専ら謬《あやま》り入って来る者を、強いて苦しめる事はならぬ....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
感」とかいう意味に転用されている。だがこれを当初に使ったのは自然主義で、美学上の原意に用いられていた。即ち当時に言われた「実感で書け」の意味は、美的陶酔のない感....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
おう》に上《のぼ》る 初月は即ち新月であって、その文字の選び方に於て、少しも原意を損ずることはないのみならず、繊々たるという畳語《じょうご》のほかに、初月そ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
る。併し此語は巻十四の歌語を踏まえて作ったものと看做すことも出来るから、この語の原意は巻十四の方にあるだろう。なお、「はろばろに家を思ひ出、負征箭のそよと鳴るま....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
表象に利用したまでであろう。後にも例解する如く、蕪村は支那の故事や漢語を取って、原意と全く無関係に、自己流の詩的技巧で駆使している。 この句の詩情しているもの....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
ある。けだし語部がこれを語り伝うる際においては、他にもその例を見る如く、殆どその原意を忘れて、ただ古来語り来ったままにこれを後に伝えたのであったかもしれぬが、本....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
または木の柄に挟んだりしたもので、ふつうに御幣などと呼んでいるが、これはまったく原意を失った告朔の※羊ともいうべきもので、本来は衣服の料たる布帛、或いはその原料....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
通用せず、さらにその上に火を加えて、ヒホドという語が行われている。是は畢竟ホドの原意が一般にもう朧ろになってしまって、火処だということを知らなかったためかと思う....