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厳峻
「厳峻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
厳峻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
住《とど》まり低頭|掉尾《ちょうび》すとある。タヴェルニエー等の紀行に、回教徒の
厳峻な輩は、馬にさえ宗制通りの断食を※行《れいこう》する趣が見える。習い性となる....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
会津の城主、奥州出羽の押えということに定められたのである。 氏郷は法を執ること
厳峻《げんしゅん》な人で、極端に自分の命令の徹底的ならんことを然る可き事とした人....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
、屍衣の盗人と、思い違えられたであろうと察せられました。 熱心なセラピオン師の
厳峻と乱暴とは、使徒とか天使とかいうよりも、むしろ一種の悪魔のふうがありました。....
「武士道の山」より 著者:新渡戸稲造
ものの以外に少しも留意せず。彼らの態度は、「野猪」の粗野と、彼らの直下にある者の
厳峻とを脱して、その仲間の者には便安に、上級者に対しては窮屈に、下級者に対しては....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
牌の絵模様が、日本の自然文学の目録であったというも誇張でない。これは風雅の選択が
厳峻を極めて、些しく俗気のあるものは吟詠の料としなかったためのように、千年の長き....