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「厳達〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

厳達の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
うような計画があると伝えられるからで。この際、奉行としては道中宿々と助郷加宿とに厳達し、どんな無理をしても人馬を調達させ、供奉の面々が西から続々殺到する日に備え....
姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
けられない。酒井藩では処分に困り、とうとう新徴組に解散を命じ、それぞれ帰国しろと厳達したのであるが、多くは脱走して再び京都へ上った。そのうち鈴木栄之助だけは故郷....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
府内に入り込むため、牢人方と見れば、一際、厳密な取調べを要す――という上司からの厳達なので」 役人は、こう言葉も態度もあらためて、後の調べは、ほんの形式だけで....
三国志」より 著者:吉川英治
朝の旧臣と名のつく輩は、その位官高下を問わず、一束にして、※都へ送りよこせ」と、厳達した。 もちろんそれは、今度の魏王|顛覆計画の実際運動には加盟していない者....
私本太平記」より 著者:吉川英治
で、道誉はやや凄んで言った。いわば柔軟な強迫だった。 「とかく鎌倉からわれらへの厳達は、こんな手ぬるいものではございませぬ。馬の背に押しまいらせても、期日までに....
私本太平記」より 著者:吉川英治
けどったものは、斬るまでのことはない」 「お叱りにはございますが、下御所さまの御厳達により、近来は、雑兵たりといえ、捕虜はその日にみな斬ることにしておりまする。....