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参禅
「参禅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
参禅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
も現われる。獣《けもの》にさえ屠所《としょ》のあゆみと云う諺《ことわざ》がある。
参禅《さんぜん》の衲子《のうし》に限った現象とは認められぬ。応用は才人小野さんの....
「行人」より 著者:夏目漱石
すねん》の間|百丈禅師《ひゃくじょうぜんじ》とかいう和尚《おしょう》さんについて
参禅したこの坊さんはついに何の得るところもないうちに師に死なれてしまったのです。....
「門」より 著者:夏目漱石
見えて、前よりはもっと親切にその方面の話をして聞かした。しかし自分はいまだかつて
参禅という事をした経験がないと自白した。もし詳《くわ》しい話が聞きたければ、幸い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に禅機の存することを覚《さと》って、それから品川の或る禅宗寺《ぜんしゅうでら》へ
参禅しはじめたのが三十歳前後のことであったと申します。それから五年の間、一日も欠....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
令妹藤子女史と共に幼稚園小学校等の教師を勤め姉妹ながら孝行の由聞之候。東瀛禅師に
参禅し南坊流の茶道を究め南坊録を全写し大乗寺山内の居に茶室を営まれ候。(中略)同....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た。古人、道を学ぶの親切なること、ただただ涙のこぼれるばかりじゃ……これ、ひとり
参禅弁道のためのみではござらん、すべてまことの師道には、この親切というものがござ....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
める。五経、文選すらすらで、書がまた好い。一度|冥途を※ってからは、仏教に親んで
参禅もしたと聞く。――小母さんは寺子屋時代から、小僧の父親とは手習傍輩で、そう毎....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
学をおさめ、七十歳をこえて、日本全国の測量地図を完成した。趙州和尚は、六十歳から
参禅・修業をはじめ、二十年をへてようやく大悟・徹底し、以後四十年間、衆生を化度し....
「海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
東寺は最御崎寺の事で、其処は四国巡礼二十四番の納経所になり、僧|空海が少壮の時、
参禅|修法した処であった。 「それでは、私もこれからお御機嫌を伺いにあがります」....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
めよう。 彼女は幼い頃から、母に連れられて、鎮江の金山寺にしばしば詣で、其後、
参禅の修業を積んだ。それから二十歳すぎた頃、江北のさる道教寺院で、祈祷の秘義を修....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
となって、立ちのぼっている。 「カンベンならねえ」 しかし、あなた方が円覚寺へ
参禅したって元のモクアミだが、女はすでに竜と化していますぞ。女は元々気魄も猛く、....
「十年後のラジオ界」より 著者:海野十三
んだD子の亡霊なんぞ、早速ドロドロとやってくるぜ。」 「ウワーッ。僕は明日から、
参禅生活を始める決心をした!」....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
なって、つい先の日|遷化《せんげ》された日置黙仙《へきもくせん》師について受戒し
参禅していたが、女将もその悟道の友であった。ものものしくも、いしくも思いついた姿....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
淵洞斎がまた声の尻上りなのさえ歯切れよく聞える弁舌|爽で、しかも二十前に総持寺へ
参禅した、という度胸|胡坐で、人を食っているのですから、喝、衣類調度の類、黄金の....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
本曹洞禅の開祖道元禅師が支那の天童山に修業しておられたとき、師僧の如浄禅師が、「
参禅は身心脱落なり」(禅の修業の目的は精神肉体の捉われから解き放たれることだとの....