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「参観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

参観の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
不思議な島」より 著者:芥川竜之介
は露西亜の野菜学の講義だそうです。ぜひ一度大学を見にお出でなさい。わたしのこの前参観した時には鼻眼鏡をかけた教授が一人、瓶《びん》の中のアルコオルに漬《つ》けた....
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
「嶽麓《がくろく》には湘南工業学校と言う学校も一つあるんだがね、そいつをまっ先に参観しようじゃないか?」 「うん、見ても差支えない。」 僕は煮え切らない返事を....
路上」より 著者:芥川竜之介
いつでも喜んで御案内すると云うんだ。だからその内で都合《つごう》の好《い》い日に参観して来給え。」 「そうか。そりゃ難有《ありがと》う。――で、初子さんはいつ行....
婦系図」より 著者:泉鏡花
った、何だか権式の高い、違って?」 「まったく。どうして貴女、」 「私の学校へ、参観に。」 新学士 十三 「昨日は母様が来て御厄介でした....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
い。いわばまったくでたらめだったのである。多少とも批判の眼を持って我々の仕事場を参観に来る人々に対し、私がいつも汗背の念を禁じ得ないのは我々の仕事があまりにも無....
少年探偵長」より 著者:海野十三
このヘクザ館を見学にきた。 教師のうちの年老いたほうが、院長に面会して、館内を参観させてもらえないかと申込むと、スペイン人|系の老院長はすぐ快く承諾して、若い....
鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
名、いずれも袖の長い服に身を包んでいた。彼等は、三千子よりも遅れて、この鬼仏洞を参観に入ってきたものらしい。 「さあ、いよいよこれが鬼導堂です。赤鬼青鬼が引導を....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
えた。 このストロボ鏡の一番大きいものは、左倉少佐のところにあった。 それを参観にきたあるえらい軍人は、ストロボ鏡を通して、天空をのぞいてみてびっくりした。....
古狢」より 著者:泉鏡花
しかし、誰も居ないが、……可いかい。」 「何かいったら、挨拶をしますわ。ちょっと参観に、何といいましょう、――見学に、ほほほ。」 掃清めた広い土間に、惜いかな....
化鳥」より 著者:泉鏡花
まるで、鮟鱇に肖ているので、私は蔭じゃあ鮟鱇博士とそういいますワ。この間も学校へ参観に来たことがある。その時も今|被っている、高い帽子を持っていたが、何だってま....
幼き頃の想い出」より 著者:上村松園
を惹かれますのは、評判の呼び物は勿論でございますが、それよりも片隅に放擲されて、参観者の注視から逸して淋しく蹲って居る故も解らぬ品物でございます。そこに私はゆく....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
は今の新らしい人たちには余り知られていなかった。展覧会が開かれても、案内を受けて参観した人は極めて小部分に限られて、シカモ多くは椿岳を能く知ってる人たちであった....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
至る。すこぶる古刹にして、宝物また多し。毎朝九時半より日没に至るまで、衆人に堂内参観を許す。 国教宗の寺院にては必ず俗吏を使用す。通例一カ寺に、世話人二名、副....
西航日録」より 著者:井上円了
喫飯するなり。 大学はもちろん、市内の学校中名あるものは、みな授業および校舎を参観せり。市外数里離れたる所に、アーマー(Armagh)中学およびリズバーン(L....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
り。また、英国宗の本山を見るに、その美大なるは旧教に及ばず。最後にシドニー大学を参観す。一八五二年の創立という。外観は広壮なれども、内容はこれに伴わず。その中に....