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又も
「又も〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
又もの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
匹|躍《おど》り出し、怖《こ》わ怖《ご》わ十字架に近づこうとする。それからすぐに
又もう一匹。
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この洞穴の外部。「さん・せばすちあん」は月の光の....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
なければならぬ。それからこちらの住人として何より慎まねばならぬは、怨み、そねみ、
又もろもろの欲望……そう言ったものに心を奪われるが最後、つまりは幽界の亡者として....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
いなことをいうからいかんよ。……とにかくみんな気を落ちつけて俺の報告を聞け。ドモ
又もともちゃんも、そこで聞いてるんだぜ……待てよ。(時計を出して見ようとして、な....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
る。その長い尾を曳いて両翼を拡げつつ露の中を翔んで行くさまは、非常に迅速であるが
又もの静けさの極みである。粂吉は近寄って来て、「今のは大丈夫撃てやしたね」という....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
たいが、明日はどうなる事か……取片づけに掛ってから幾たびも幾たびもいい合うた事を
又も繰返すのであった。あとに残った子供たちに呼び立てられて、母娘は寂しい影を夜の....
「北斗帖」より 著者:違星北斗
ば淋しさが 漲って居る貧乏な為だ めっきりと寒くなってもシャツはない 薄着の俺は
又も風邪ひく 炭もなく石油さえなく米もなく なって了ったが仕事とてない 食う物も....
「昔尊く」より 著者:上村松園
れかた炭だ、やれ薬罐だとその度に立ち動いている間に、カラニシはもとの灰となって、
又もとの始めからやり直さねばならぬといった始末、私もそれと気づくまでは、随分とそ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
て一大損失だ。迫り来る地球人類の危機を如何にして防衛すべきかという問題の答案が、
又もやこれから十何年も遅れることになる。それは思っても由々しきことだ。三十八人の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
体だるし。英も疲労し、やつれ見え、痛々し。しかし今日割合い元気になりぬ。 ◯宮様
又もや御放送。 ◯「大義」を村上先生(医師)へ、「大義抄」を奥山老士へ貸す。 ◯....
「階段」より 著者:海野十三
る戸口があったにも拘らず、知らぬ顔をして研究事務室の扉を先ず押して入り、それから
又も一つの扉を押して隣りの図書室へ入った。事務室の扉を開くと、佐和山女史はピリッ....
「火星探険」より 著者:海野十三
星人の大群が、宇宙艇の前方において、再び大々的の集結を始めたという山木の報告は、
又もや乗組員たちの顔を、不安に曇らせた。 いったん潮の引くように退いた火星人た....
「火星兵団」より 著者:海野十三
どとは、想像しなかった。だからそれだけに驚きはひどかった。――立直ろうとする時、
又もや、
ひゅうん。
と唸りごえが聞えたかとおもうと、千二少年は背中を、どす....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
《とどろ》く。硝子《ガラス》の壊《こわ》れる音。悲鳴《ひめい》。途端《とたん》に
又もや腰掛がぶうんと呻《うな》りを生じて美女の顔を目懸《めが》けて飛ぶ。これは美....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
楽に進みはしなかった。 「旦那。すみません、煙草の火を貸して下さい。すみません」
又もや同じような服装の刑事に違いない男が寄って来た。 「君は毎晩おれのところへ火....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
都の屋根を照らしていた光弾が、一瞬間にして、粉砕されてしまった。 帝都の空は、
又もや、元の暗黒に還った。 と、思ったのは、それも一瞬間のことだった。 サッ....