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友達
「友達〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
友達の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
ち》の智識階級はやっと徳富蘆花《とくとみろか》程度なのね。きのうも女学校の時のお
友達に会ったら、今時分やっと有島武郎《ありしまたけお》を発見した話をするんじゃな....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
すったの。」
「ああ、やっぱり嘘をついたよ。始めは何とも云わなかったのだが、ふと
友達にこの指環《ゆびわ》を見つけられたものだから、やむを得ず阿父さんに話す筈の、....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
しようと云うやつが、君の頼みなんぞ聞くものか。それよりか僕を離してくれ給え。よ、
友達甲斐に離してくれ給えったら。」「君はお敏さんの事を忘れたのか。君がそんな無謀....
「一房の葡萄」より 著者:有島武郎
描いても描いても本当の景色で見るような色には描けませんでした。
ふと僕は学校の
友達の持っている西洋絵具を思い出しました。その
友達は矢張《やはり》西洋人で、しか....
「溺れかけた兄妹」より 著者:有島武郎
日には、見わたすかぎり砂浜の何所にも人っ子一人いませんでした。
私《わたし》の
友達のMと私と妹とはお名残だといって海水浴にゆくことにしました。お婆様《ばあさま....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
水泳協会も芦の茂った中洲から安田の屋敷前へ移っていた。僕はそこへ二、三人の同級の
友達と通って行った。清水昌彦もその一人だった。 「僕は誰にもわかるまいと思って水....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
は私のここにいるのを碌々顧みもせずに、習慣とか軽い誘惑とかに引きずられて、直ぐに
友達と、聖書と、教会とに走って行った。私は深い危懼を以てお前の例の先き走りを見守....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
なって、市民は誰れ憚らず思うさまの生活に耽っていたが、クララはどうしても父や父の
友達などの送る生活に従って活きようと思う心地はなかった。その頃にフランシス――こ....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
始めたのは後の事で、かれが燦爛たる黄金や貝類が光っている花聟の盛装を身につけて、
友達や親戚の人たちに取り囲まれながら饗宴の席に着いていた時には、まだ誰もそんなこ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
は、第一が、母よりも先きへ歿った父、つづいて祖父、祖母、肉身の親類縁者、親しいお
友達、それから母の守護霊、司配霊、産土の御神使、……一々|数えたらよほどの数に上....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
るとか読むとかいう姉さんがいてね。君の事を話してやったら、「あの歌人はあなたのお
友達なんですか」って喫驚していたよ。おれはそんなに俗人に見えるのかな。 A 「歌....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
はこの老人が体のあんばいでも悪いことがあると、教会へ出かけて行って、新たにできた
友達の代りをつとめた。冬が来た。その冬はまた馬鹿に寒気がきびしかった。浄めのお水....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
古さん……あなた若様ね。きさくで親切で、顔つきだっていちばん上品できれいだし、お
友達にはうってつけな方ね。でもあなた、きっと日本なんかいやだって外国にでも行っち....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
て、珈琲の支度が忙しいというような振をする。フレンチが一昨日も昨日も感じていて、
友達にも話し、妻にも話した、死刑の立会をするという、自慢の得意の情がまた萌す。な....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
のの、もう総武鉄道会社の敷地の中に加えられていた。僕はこの鉄道会社の社長の次男の
友達だったから、みだりに人を入れなかった「お竹倉」の中へも遊びに行った。そこは前....