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双葉
「双葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
双葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
燵船長」六枚 “エホン”の「そら とぶ こうきち」の七枚 計百二十四枚。 ◯
双葉山、呉清源のついている璽光様、金沢にてあげられる。 ◯佑さん病気なおりて本日....
「草藪」より 著者:鷹野つぎ
もついていないのに、全然まごついて了った。 「どうも見当がつきませんよ」 「では
双葉さんは」 顔色が明るいほど白いので、お月夜さんと呼ばれていた
双葉さんは 「....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
して暫く呪文を唱えていると、その種子から小さな芽がむくむくと頭を持ち出し、すっと
双葉を開いたと思うと、やがて黄ろい花がぽっかりと眼をあけかかるのだ。その手際のあ....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
「じょ、じょうだんいっちゃこまるよ。先生もさっきいったじゃないか。力にかけては、
双葉山でも大辻にはかなわないとね」 「あんなことをいってらあ。やっぱり
双葉山の方....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
ました。 お話をしますうちに、仔細は追々おわかりになりますが――これが何でさ、
双葉屋と言って、土地での、まず一等旅館の女中で、お道さんと言う別嬪、以前で申せば....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
て可愛がること一通でなかった処。…… 滝太郎が、その後十一の秋、母親が歿ると、
双葉にして芟らざればなどと、差配佐次兵衛、講釈に聞いて来たことをそのまま言出して....
「将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
、きまっている。勝つ術のすぐれたるによって強いだけの話である。 昔、木村名人は
双葉山を評して、将棋では序盤に位負けすると全局押されて負けてしまう、横綱だからと....
「本困坊・呉清源十番碁観戦記」より 著者:坂口安吾
敗北したが、角界随一の打手の由である。 とたんに、呉氏、キッと目をあげて、 「
双葉関は、どうしていますか」 有無を言わさぬ、ノッピキナラヌ語調である。前田山....
「邪教問答」より 著者:坂口安吾
璽光様の話がでるとみんなが笑う。
双葉山が小娘の指一本でひっくりかえったり、世直しの後には璽光内閣の厚生大臣であっ....
「太宰治情死考」より 著者:坂口安吾
うことが分る。然し、全然、その他のことに関心を持っていないだけのことなのである。
双葉山や呉清源がジコーサマに入門したという。呉八段は入門して益々強く、日本の碁打....
「呉清源」より 著者:坂口安吾
でもあり、その混乱、苦悶のアゲクは、体をなさゞる悪アガキの如きものともなり易い。
双葉山や呉清源の如き天才がジコーサマに入門するのも、彼らの魂が苦悶にみちた嵐自体....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
の芽が、筆の穂先のように現われ出で、見る見るうちにそれが延びて、やがて可愛らしい
双葉となった。 「これは変だ」「どうしたというのだ」「こう早く草が延びるとは妙だ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
鉄にいるという通知が来た。 志のあるものは何とかして貫くものだ。そしてその志は
双葉の時から、もう香ばしく芽を出しているものだ。 藤久真吾という子がいた。これ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
三御紹介に及ぶと、ラケットのガットはクジラのスジで作るものの由。私が二年ほど前、
双葉屋へガットを代えてもらいに行ったら、原料不足だから本物のガットがありませんぜ....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
を見廻わしましたが公高の右へ出る男の子は一人もありません。私は得息でした。栴檀は
双葉より香ばしいといいますが、ほんとに公高は輝いていて、生れながらにして人の長と....