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反射運動
「反射運動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
反射運動の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
ゴッチャに聞いてしまった。そして、依然として、彼らは、彼らの必然に従って、二つの
反射運動を繰り返した。 セキメーツは自分の怒鳴るごとに、わざと、一度ずつ余分に....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
動である。しかし単に有機体において現われる所の目的はあるが全く無意識である種々の
反射運動や、稍《やや》高等なる動物において見るような目的あり且つ多少意識を伴うが....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
わゆるイエンドラシック反射が起って、その部分に加えられた衝撃が、上膊筋に伝導して
反射運動を起すのですから、当然博士は、無意識裡に両腕を水平に上げる。その両脇から....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
誤魔化さねばその事実を鼻に裏書きされるか又は反証を挙げられそうな気もちから起った
反射運動に他ならないのであります。 表現の受け渡し ――....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
が、そうとすれば之は、何と云っても大体に於て、左翼的文化団体の完全な解体に対する
反射運動と見做されるだろうからである。従来の文化団体のメンバーは勿論文化上の専門....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
か本ものであるか、本ものになれる資質かなれない資質かという位機微にふれた点です。
反射運動みたいな習性、才気ある女云々、そうとり出して読むと何かおどろかれるようで....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
と八千代サンでして、 「じゃア、ぼくも行きます」 「私も」 この二人がどういう
反射運動か、その気になって立上ったものですから、トオサンも考えてるヒマがありませ....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
いる。背後から抱えられて、グサリと突き立てられたとき、屍体には、屈むのと、伸びる
反射運動とが連続して起るのだ。だから創の歪みが、その屈伸に符合する。正数が負数に....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
切る奴を挫き、切られる奴を救おう」 こう要介は瞬間に思った。 思ったと同時に
反射運動的に、 「カ――ッ!」と声をかけたのであった。 と、十数間のかなたから....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
れと同時に見台の上へ、厚手に巻かれた奉書の紙が、音を立てて落ちて来たことである。
反射運動とでもいうのであろう、老売卜者はそれと見ると、ドンと牀几へ腰を下ろして、....
「魔都」より 著者:久生十蘭
鋭く跳ねかえる。
警視庁のあらゆる神経は一斉に猛烈な刺戟を与えられて、目覚しい
反射運動を始めた。局長は旋風のように総監室を飛び出して行く。ところが真名古だけは....
「新案探偵法」より 著者:小酒井不木
す。又うまいものを眼の前に出されると、唾液が反射的に分泌されます。 かくの如き
反射運動は言う迄もなく人間以外の動物にも存在します。例えば犬に一定の手術を施すと....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
うまく調節させて健かになれるので、無意識ではあれ、自然と歩き出したのです。それを
反射運動とか、本能とかの言葉で片付けるなら、その
反射運動こそ、またその本能も理想....