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「反影〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

反影の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
し真の自己を見る事ができるのである。一面より見れば各自の客観的世界は各自の人格の反影であるということができる。否各自の真の自己は各自の前に現われたる独立自全なる....
大いなるもの」より 著者:宮本百合子
私にとって、自分の眼、耳に感じた事が、自分に対しては最も正直な、或る事物に対する反影であると信ずるのである。 そのかすかながら絶ゆる事のない歎きを聞く毎に私の....
葬られたる秘密」より 著者:小泉八雲
姿がだんだん薄くなって見えなくなっている――あたかもそれが本人の、はっきりしない反影のように、また、水面における影の如く透き通っていた。 それで人々は、恐れを....
霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
るは辞するところでない。吾人の胸には親愛義荘の権化たる「全き者」の影を抱き、その反影たる犠牲の念の下に力ーライルの言う「義務」をなし果たさん事を思う。かくて吾人....