反抗的[語句情報] » 反抗的

「反抗的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

反抗的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「仙人」より 著者:芥川竜之介
ないが――無意識ながら憎んでいる。事によると、李が何にでも持っている、漠然とした反抗的な心もちは、この無意識の憎しみが、原因になっているのかも知れない。 しか....
「或る女」より 著者:有島武郎
去を聞かされはしなかったろうか。そんな事を思うと葉子は悒鬱《ゆううつ》が生み出す反抗的な気分になって、湯をわかさせて入浴し、寝床をしかせ、最上等の三鞭酒《シャン....
「或る女」より 著者:有島武郎
とり》で背負って立つ。よけいなあわれみはかけてもらいたくない。そんないらいらしい反抗的な心持ちさえその場合起こらずにはいなかった。過ぐる十日というもの一度も見舞....
「泥濘」より 著者:梶井基次郎
。疲れ切ってもいた。一つには今日の失敗《しくじ》り方が余りひど過ぎたので、自分は反抗的にもなってしまっていた。八銭のパン一つ買って十銭で釣銭を取ったりなどしてし....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
より混乱を免れない。 自分は一日大道を闊歩しつつ、突然として思い浮んだ。自分の反抗的奮闘の精力が、これだけ強堅であるならば、一切迷うことはいらない。三人の若い....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
きさをしているのだった。 そんな結論を生んでゆく裡に、帆村の全身にはだんだんに反抗的な元気が湧き上ってきたのだった。 「須永を呼ぼう」 彼は公衆電話に入って....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
したというよりも、崖邸の奴等め、親子がかりで、おれを食いにかかったなと、むやみに反抗的の気持ちになった。 復一は真佐子へも真佐子の父へも手紙の返事を出さず、金....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
と危険だとさえ思い、できるだけあの人等の気を悪くすまいと思っていましたから決して反抗的にしたのではなかったので、自ら慰めてはいますが――。帰りは追分附近から雪が....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
魔群とは、いかなる種類のものか？』 神と人との敵――我等の使命に対して、絶えず反抗的態度を執りつつある、有力なる悪霊の集団がそれである。彼等は狡知猾才にとめる....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
並べていた。（それは或｜独逸人の集めた精神病者の画集だった）僕はいつか憂鬱の中に反抗的精神の起るのを感じ、やぶれかぶれになった賭博狂のようにいろいろの本を開いて....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
を頂きたいと思いますけれど……」と、云った。 新子が、充分謝りもしないで、すぐ反抗的に出た態度が、グッと夫人の神経を、いらだたせたらしく……。 「私は、貴女に....
「近藤浩一路氏」より 著者:芥川竜之介
骨に感ぜられるのは愉快である。 今日の流俗は昨日の流俗ではない。昨日の流俗は、反抗的な一切に冷淡なのが常であった。今日の流俗は反抗的ならざる一切に冷淡なのを常....
「光は影を」より 著者:岸田国士
ときどき皮肉な微笑をなげ、自分だけが別な世界をもつているとでも言いたげな、いわば反抗的な無関心さをあらわに示した。 で、努めて、それら家族の一人一人に、自然な....
「城」より 著者:カフカフランツ
人は、ときどきわたしの主人のことを思い出させますね。あの人と同じように、あなたも反抗的で子供のようなんだわ。あなたはここへきてまだ二、三日にしかならないのに、も....
「ひとりすまう」より 著者:織田作之助
う彼への反感からであっただろうが、しかし、もしその時彼が親しみのある態度でなく、反抗的な調子でやって来たのなら、ぼくはきっともっと愛想のよい寧ろ媚びた態度を見せ....