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「収り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

収りの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:織田作之助
らぬ人が前の車にお君はその次に、豹一はいちばん後の車、一人前に車の上にちょこんと収りかえった姿を車夫はひねてると思ったのか、ぼん/\落ちんようにしっかり掴ってな....
俗臭」より 著者:織田作之助
処世術を見習わねばならぬと思っている。漸く二万円の貯金が出来たので、急に浪費癖が収り銀行利子の勘定が何より面白くなって来ているのだ。 ――さて、春松は、 「お....
血の文字」より 著者:黒岩涙香
て下さいとか夫は/\最う聞くも気の毒なほど立腹し吾々を罵るやら誹るやら、容易には収り相も見えませんでしたが、何と云ても検査官の承知せぬのを見、今度は泣ながら詫を....
風流仏」より 著者:幸田露伴
しと、胸には決定しながら、尚一分の未練残りて可愛ければこそ睨みつむる彫像、此時雲収り、日は没りて東窓の部屋の中やゝ暗く、都ての物薄墨色になって、暮残りたるお辰白....
愛と美について」より 著者:太宰治
。ビヤホールにはいって、扇風器のなまぬるい風に吹かれていたら、それでも少し、汗が収りました。ビヤホールのラジオは、そのとき、大声で時局講話をやっていました。ふと....
竹青」より 著者:太宰治
々の月湖ひろがり、更に北方には漢水|蜿蜒と天際に流れ、東洋のヴェニス一|眸の中に収り、「わが郷関何れの処ぞ是なる、煙波江上、人をして愁えしむ」と魚容は、うっとり....
暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
近寄れないようにしようかとも思っていますが、――」 「いや、そんな簡単なことで、収りのつくことではないでしょう」 ホームズは云った。 「一たいあなたはどのくら....
社会時評」より 著者:戸坂潤
よう。 ××××××××のような彼等が何だ。 ××の時だって吾々が出なければ収りがつかなかったではないか。吾々は憲兵も持っていれば独自の裁判所も監獄もある。....
女の一生」より 著者:森本薫
んて。 伸太郎 俺には又、将棋って奴はちんぷんかんぷんなんでね。 ふみ お見合の収りなんてものはどうつけるものかしら。こうなると私もお兄さんもお見合いなんてもの....