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「収容〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

収容の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
》の戦《たたかい》で負傷した時に、その何小二と云うやつも、やはり我軍の野戦病院へ収容されていたので、支那語の稽古《けいこ》かたがた二三度話しをした事があるのだ。....
生きている腸」より 著者:海野十三
前にある公衆電話の函に歩みよった。 彼が電話をかけるところは、男囚二千七百名を収容している○○刑務所の附属病院であった。ここでは、看護婦はいけないとあってすべ....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
ばかりであったり、あるいはやっと緒につこうとしつつあるところであったりして、その収容力はまことに微々たるものである。 それにこれらの各会社でも同業者に対する遠....
映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
現は不必要だし、またもし癩者の入園を慫慂するためならば、先決問題たる現在の癩院の収容力不足(それは全国の推定患者数の三分の一にも足りなかったと思う。)の事実を素....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
んまの勇気やろ――を出して後方にさがった。独立家屋のあたりには、衛生隊が死傷者を収容する様子は見えなんだ。進んだ時も夢中であったんやが、さがる時も一生懸命――敵....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
くわが潜水艦の頭上にあらわれるか。 いずれにもせよ、柳下機の着水して無事艦内に収容せられることは、非常にむずかしいこととなった。 空爆下の着艦 黒一色....
転機」より 著者:伊藤野枝
煽った。 「そのやり方もずいぶんひどいんですよ。本当ならばまず毀す前に、みんなを収容するバラックくらいは建てておいて、それからまあ毀すなら毀して、それも他の処に....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
るに地上の獄舎制度は、その正反対をやっている。あんな悪漢と、悪霊との巣窟に犯人を収容して、いかにして、その改善を期待することが能きよう! 犯罪人とて、必ずしも悪....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
の部屋には別にもう一人居候がいたので、合計三人を負担して、三畳の部屋はまさにその収容力の極限に達した。 これにはさすがのプロペラおやじも驚いたとみえ、ある日突....
狂女」より 著者:秋田滋
えて、彼女の口からどこのどういう人間かと云うことを聴くことも出来ないので、病院に収容したままになっているのではあるまいか。しかし、僕のこうした疑惑をはらしてくれ....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
大学)に入学したばかりであった。当時の大学は草創時代で、今の中学卒業程度のものを収容した。殊に鴎外は早熟で、年齢を早めて入学したからマダ全くの少年だった。が、少....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
事になった。当時の東京商業学校というは本と商法講習所と称し、主として商家の子弟を収容した今の乙種商業学校程度の頗る低級な学校だったから、士族|気質のマダ失せない....
西航日録」より 著者:井上円了
もただならざるは、その罪天にあらずして人にあり。しかして、シナ国民が泰西の文物を収容して面目を一新するは、いずれの日にありや知るべからず。大廈のまさに覆らんとす....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ーマ教の本山および英国宗の本山に詣するに、いずれも壮大にして、二千人以上の信者を収容し得べきに、旧教の方は千二、三百人来集し、英宗の方はわずかに四百人くらい就席....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
いて一言する。 幼年学校生徒や士官候補生に特別の軍服を着せ、士官候補生を別室に収容して兵と離隔し身の廻りを当番兵に為さしむる等も貴族的教育の模倣の遺風である。....