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「収監〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

収監の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
ていた。それから僕の遠縁の少年はこの正月に家出していた。それから――しかし従兄の収監《しゅうかん》は僕には何よりも打撃だった。僕は従兄の弟と一しょに最も僕には縁....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
こは国体を害する大事とて大いに怒り、百七、八十人徒党して郡役所に嗷訴し、巨魁八人収監せらるること数月なりしが、無罪放免でその社は合祀を免れたり。その隣村に衣奈《....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
の一大疑獄たるを失わない。 支倉の自白に立会った人はその真実を信じるだろうし、収監以後彼の愁訴を聞いた人達は又彼の云う所を信ずるであろう。木藤大尉は彼を哀れん....
続獄中記」より 著者:大杉栄
。 それから二年ばかりして、ある日の新聞に、この教務所長が収賄をして千葉監獄へ収監されたという記事を発見した。もっともその後証拠不十分で放免になったと聞いたが....
乳色の靄」より 著者:葉山嘉樹
う云う計画が立てられてあっただろう、とは考えられない事でもなかった。 従って、収監されていた首魁共は、裁判所へ引っ張り出された。その結果は、彼等は、「誰か痛快....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
、Oも次から次へ、様々な罪名で取調べを受けている時でした。Yは、すぐに起訴されて収監されました。彼のやや外れかかった生活状態に、多少の憂慮を抱いていた同志は、み....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の老紳士が、八歳の孫を連れて散歩しつつあった際、脱走囚徒として捕縛されて留置場へ収監せられた。」 その上になお繰り返して言えば、ジャヴェルには細心なところがあ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。 テナルディエは強盗だとされ、武器を用意して夜間の待ち伏せをしたという名義で収監され、特に注意を払われていた。二時間ごとに交代の番兵が、銃に弾《たま》をこめ....
グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
におれの名前をきいていただろう」 私は彼の事件をきいてしっていた。何故なら、私が収監される少し前に、その事件は国内に大きなセンセイションを起こしたものだった。彼....
双面獣」より 著者:牧逸馬
審の浮浪人、この種の罪に問われたことのある前科者などが嫌疑者として可笑しい程続々収監されている。血痕の附着した外科医療具と、同じく血だらけのタオルを所持していた....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
する一般的証拠の蒐集に取りかかった。随ってボーシュレーもジルベールもサンテ監獄に収監されることとなった。サンテ監獄にあっては特に警視総監の注意によって囚人とルパ....
ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
「この人のためにです」と、うなだれているセルゲイを指して答えた。 犯人は別々に収監され、そして世間の注目と憤慨の的になったこの兇悪事件は、すこぶる手っとり早く....
犠牲者」より 著者:平林初之輔
て「加害者は同社の事務員」と記され、今村がすっかり罪状を自白してただちに未決監へ収監された記事がのっていたことだけを言っておけばよい。 八、むしろ永久....
味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
生活なりと、履き違えをしているらしい。 えて栄養食と称するものは、病人か小児が収監されているときのような不自由人だけに当てはまるもので、食おうと思えばなんでも....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
るだけの私財をつくり、子孫も既に成長し立身の途についているものもある。疑獄事件で収監される時まで幾年間、麹町《こうじまち》の屋敷から抱車《かかえぐるま》で通勤し....