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「収税〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

収税の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
、もとかの児と同夥《どうか》と見えると、またマクス・ミュラーの説にチャンズールの収税吏が河辺で大きな牝狼が穴から出ると三疋の狼子と一人の小児が随いて行くを見て捕....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
呼吸することも早かった。年若な訓導として東京の小学校に教えたこともあり、大蔵省の収税吏として官員生活を送ったこともあり、政治に興味を持って改進党に加盟したことも....
田舎教師」より 著者:田山花袋
の事務をとっている室が硝子窓をとおしてはっきりと見えた。卓の上には戸籍台帳やら、収税帳やら、願届けを一まとめにした書類やらが秩序よく置かれて、頭を分けたやせぎす....
」より 著者:徳田秋声
」小林はお増の顔を眺めて、 「かれこれ私くらいの年輩でしょう――四十七、八だね。収税吏もあまりいいところじゃないらしいよ。一度御馳走でもして、金の顔を見せさえす....
光と風と夢」より 著者:中島敦
不満だ。文章に就いて云っても、言葉のヴェイルがあり過ぎる。もっと裸の筆が欲しい。収税吏に新宅の税を督促さる。郵便局へ行き、「島の夜話」六部を受取る。挿絵を見て驚....
駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
輪転機を運転して、機械の経済的能力を全うさせる為めに文人の頭脳をも又機械的にし、収税官史が文人の収入を算盤珠に弾き込むようになっては、文人は最早大久保や雑司ヶ谷....
それらの国々でも」より 著者:宮本百合子
活の中で、日本語が話せ、日本字のかける朝鮮人が、総督府の官吏になり、巡査になり、収税吏になって、今日になってみれば、同胞の自由を抑え搾る仕事に協力していた。しか....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
たつもりでいる地方、脱走した連隊、焼かれた県庁、憲兵隊の先頭に立って馬に乗ってる収税吏、自由思想家らが自由の名においてこわそうとしてる教会堂を保護せんため、釜《....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を肥してから、四年もたたないうちに、モントルイュ・スュール・メールの郡においては収税の費用が倍加した。そしてド・ヴィレール氏は、一八二七年二月にそのことを国会で....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
うようにして気がついて来た。それで、彼は、その両方面の財政に関しては、やむをえず収税請負人★と結託したのであった。公の財政に関しては、モンセーニュールはそれを全....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
分に、なあにあいつはラサに行ったんだ、俺を欺いて酒を飲ましたとこう悟ってタズンの収税官吏に告げはすまいか。もしそうでもあるとすぐその官吏に馬でもって追かけられる....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
心境をはっきりさせる危機だった。彼女が彼に、今日まで十年間与えてきた甘ブドウ酒の収税請負権が、この夏期清算日に期限満了となる。この収税請負権は、彼に多大の収入を....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
し、平家の滅亡後は源氏がそれを承けついだ。その上、公家の荘園の方にまで地頭という収税官を配置した。これは義経討伐のための臨時|兵糧米徴収を名として急に設置したも....