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取々
「取々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取々の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
エゴ、ヨツドヽメ、夏は白百合、撫子花、日おうぎ、秋は萩、女郎花、地楡、竜胆などが
取々に咲く。ヨツドヽメの実も紅の玉を綴る。楢茸、湿地茸も少しは立つ。秋はさながら....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
だ、ナニ夫婦サ」と法界悋気《ほうかいりんき》の岡焼連が目引袖引《めひきそでひき》
取々に評判するを漏聞く毎《ごと》に、昇は得々として機嫌《きげん》顔、これ見よがし....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
ばかりに限ったものではないけにのう……」 「……ハ……ハイ……」 「人間、人情の
取々様々、世間風俗の移り変りまでも、及ぶ限り心得ているのが又、大きな武辺のたしな....
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
まり合うて、何をして御座るやら解らんでナ。ヘヘヘヘ……」 あとを見送った人々は
取々《とりどり》に云った。 「何なりと難癖を附けずにゃいられんのが、あの婆さんの....