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「取っ手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

取っ手の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
芝刈り」より 著者:寺田寅彦
ろしい大きな鋏を振り回している神様の残忍に痛快な心持ちを想像しながら勢いよく鋏の取っ手を動かして行った。 病気にさわる事を恐れて初めの日は三尺平方ぐらいにして....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
と同時に少なくも理論上には解式は決定されるのであって、学者はただ数学という器械の取っ手をぐるりと回すだけのことである。これは理想的の場合であるが、実際には方程式....
糸車」より 著者:寺田寅彦
しれないのである。とにかく、祖母は自分の家にとついでからの何十年の間にこの糸車の取っ手をおそらく何千万回あるいはおそらくは何億回か回したことであろう。 自分も....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
こに残して行った守衛の言葉が響いていた。「これが評議室でございます。この扉の銅の取っ手をお回しになりますれば、ちょうど法廷の裁判長殿のうしろにお出になれます。」....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
から起き出し、手探りにやってきた。 彼は閾《しきい》の上に立ち、半ば開いた扉の取っ手に片手をかけ、頭を少し差し出してふらふらさし、身体は経帷子《きょうかたびら....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
るのもあった。不在のときには、きわめて巧妙に、細枝でつくった紐でしっかりとドアの取っ手をしばりつけ、鎧戸には心張棒がかってあった。したがって、泥棒はまったくやす....
鮑の水貝」より 著者:北大路魯山人
。身の取り方はいろいろあるが、料理人の仕方は、あり合わせの庖丁や、わさびおろしの取っ手の先で起こしている。しかし、一番安全にやる方法は、御飯をつける杓子の小さい....