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取り合わせ
「取り合わせ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取り合わせの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
拗に固執しながら、また一方先入にとらわれない批判的検索を行うという、実に不思議な
取り合わせを示している。惜しいことに彼の方法は古代バビロニア人の方法に類していて....
「白い下地」より 著者:泉鏡花
て照が出ない。其の人の品なり、顔なりが大に与って力あるのである。 すべての色の
取り合わせなり、それから、櫛なり簪なり、ともに其の人の使いこなしによって、それぞ....
「栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
お賞めにあずかった事を未だに忘れずに居ります。その時分は人物を大きく描かず風景と
取り合わせた傾向のものが多かったようどす。先生は学校からお帰りになると塾生を親切....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
長も、この美麗な才女に対してあまりに情《すげ》ない返事も出来ないので、いい加減に
取り合わせて言った。 「お身ほどの者でも、人を頼まいでは恋はならぬか。恋はなかな....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ら見とれているのもある。 もちろん銭ばかりでは全体が黒ずんでしまって、兜の色の
取り合わせが悪いので、前立てや吹き返しには金銀の金物をまぜてありました。金物と云....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
複雑な変化が起っていった。
「だが、この矛盾的産物はどうだ。僕にもさっぱり、この
取り合わせの意味が呑み込めんよ。しかし、ピインと響いてくるものがある。それが妙な....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
わちキヨメで、掃除人の称である。キヨメは『塵袋』にエタとある。その浄人と弓削とを
取り合わせ、それを夙の祖として、癩非人と猿楽との関係を結び付けたところは巧みと言....
「梅にうぐいす」より 著者:北大路魯山人
、先生はまず材料だとおっしゃいますが、そのお話はよくわかりました。ではその材料の
取り合わせでございますが、そのことについてお伺いしとうございます」 わたしは、....
「食器は料理のきもの」より 著者:北大路魯山人
思います。 仮りに私が申してみますれば、料理も刺身なら刺身で、庖丁の冴えとか、
取り合わせのツマの色、あるいは形、そういうものを大切に注意しますが、それはどうい....
「伝不習乎」より 著者:北大路魯山人
い。ないどころかなかなかたくさんある。だいこんで鶴がうまく刻んであるとか、寿司の
取り合わせがよいとかいってなかなかの人気であった。また、木彫にしても、水彩画にし....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
タリ刻られた刺青であった。 (凄いな)と浪之助はヒヤリとした。 (陣十郎とはいい
取り合わせだ) 「念の為に申し上げて置く」 重々しい。ねっとりとした。威嚇的の....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
慣れないと見えてどこかにギゴチないところがある。口さがないホテルの使童達は奇妙な
取り合わせの二人を評して、広東産の鶏と土耳古産まれの孔雀とを交接せたようだと云う....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
と矢柄源兵衛はいった。
「見失ったようでございますな。……一人は男一人は女、その
取り合わせが面白うござる、根よく探したら見つかりましょうよ」
で、二人は歩いて....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
知しながら、とぼけてしまって片づけるが、一方が簡単な人種だったらはなはだ不都合な
取り合わせとなる。 このややこしい言葉を持たない地方の人達が、至極簡単に僕は嫌....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
みにすればよいものを二ツずつ包んでるとは慌てた話じゃないか。筋道が立ちやしない。
取り合わせもデタラメだなア。二ツの包みはそれぞれ左と右とマゼコゼだ。ハテナ? そ....