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取り毀し
「取り毀し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取り毀しの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んだんに繁昌して来たという噂であるが、来て見るとやはりさびれていた。むかしの寮を
取り毀したあとは、今も空地《あきち》になっているのが多かった。これでは居付きの商....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へほうり込んでいたものと見えます。なんだか気味が悪いので、家主もとうとうその家を
取り毀してしまったそうですよ」....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
二 (遠くを指さして)あれあれ! 成吉思汗《ジンギスカン》軍では、にわかに天幕を
取り毀しましたわ。急に出発するんでしょうか。 男六 おお、ほんとだ! いよいよこ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
すこの壁を取りのけ、あすこの床をはずしたいのです。そうでなければ、あの部屋をみな
取り毀してしまうのです。あの部屋は建物の総体から離れて、小さい裏庭の上に作られて....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
その指図にしたがって、浅野弥兵衛は大勢の家来や人夫を引き連れて、白旗山の城址を
取り毀しにかかった。藤次郎兄弟の伝説があるだけに、土地の者は何かの怪異をひそかに....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ては情において忍びないが、いつまで打っちゃっておくわけにもいかず、実は近いうちに
取り毀して新しい隠居所を建てるつもりなのだと、いろいろの約定書や絵図面を取り出し....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
現しておきましたが、ともかく、一藩の家老の邸ですから、昔はもっと広かったのを方々
取り毀したのかも知れません。私の絵図はなってませんが、台所でも座敷でも天井が高く....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
人夫が入り乱れて、福岡の貝塚合名会社地所部とした貨物自動車が、十二、三台、盛んに
取り毀した工事場の鉄梁や、鉄柱を積み込んでいた。 福岡に建つ大きな六階建てのデ....