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「取り申す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

取り申すの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
の外へお出ましになりました。 待ちかまえていた勇士たちは、そのお子さまをお受け取り申すといっしょに、皇后をも奪い取ろうとして、すばやく飛びかかってお髪をひっつ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
っかり息が絶えておしまいなすったのでございます」 「うむ」 「ともかく、宅でお引取り申すことになり、検死を受けまして、やがてこれへお連れ申すはずでございます」 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
記会所組合の者共名前取調べ置き、類焼の者は普請金並に諸入用共、存分に右の者より請取り申すべく、且つ火災差起り候はば、困窮の者共早速駈付け、彼等貯へ置き候非道の財....
次郎物語」より 著者:下村湖人
に、念入りにそれを読んでみた。文句は次のとおりであった。 一、武士道に於ておくれ取り申すまじき事 一、主君の御用に立つべき事 一、親に孝行仕るべき事 一、大慈悲....
興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
ただ主命と申物が大切なるにて、主君あの城を落せと仰せられ候わば、鉄壁なりとも乗り取り申すべく、あの首を取れと仰せられ候わば、鬼神なりとも討ち果たし申すべくと同じ....
魔像」より 著者:林不忘
まだ捕まるわけには参らぬ用がござる。よって、この儘《まま》穏便《おんびん》に引き取り申す。拙者が立ち去ってから百の数をかぞえたのち、この戸をあけてお出になるがよ....
興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
はただ主命と申物が大切なるにて、主君あの城を落せと仰せられ候わば、鉄壁なりとも乗取り申すべく、あの首を取れと仰せられ候わば、鬼神なりとも討果たし申すべくと同じく....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
持ち行きて、爰《ここ》ぞと思う所に彼《か》の枕を据え置き、『地神様より六尺四面買取り申す』とて、銭四文を四方へ投げて定むるなり。これ地神を汚さぬ為めなりと云う。....