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取入れる
「取入れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取入れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
って、普通の場合は、一定数の音単位以外は言語の音としては用いることなく、外国語を
取入れる場合でも、自国語にないものは自国語にあるものに換えてしまうのが常である(....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
れてゆくのに驚きました。自分がつぶやくように言った言葉を、すぐにその仕事の一つに
取入れる神の慈愛に驚くよりも、その神を動かすあるものが自分の内に隠れているのに驚....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 と土地は小なれども人口の大なることに自信を持たせて、盛んにヨーロッパ文明を
取入れることを主張している論旨は闊大《かつだい》にして、精神は親切に、文章は例の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、秩序ある忍耐を要求するものではございますまいか。一粒のお米を、自分のものとして
取入れるまでに致しましても、三百六十余日の歳月を待たねばなりませぬ、そうしてその....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
一体稲と麦とは如何にもよい対照をもって居る穀物で、稲は春に仕立て夏に育ち秋に
取入れる。一年中の最も陽性を受けた豊潤な時を領分として成熟する。それに引替えて麦....
「林檎」より 著者:豊島与志雄
きた時、前の腰掛には、その男と五十年配の男とが並んで坐っていたので、窓から荷物を
取入れる時に私は、窓寄りのその男に向って、御免下さい、と挨拶をしたのだった。それ....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
水を防ぐためは更に多かろう。泥と煉瓦とで出来てる家は、入口が狭く、窓は漸く外光を
取入れるだけのものである。幾重にも壁があり戸口があって、先ず、日本の普通の住宅の....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
方は最近非常な凶作なので食料を調達し得ないと云われた。その長はまた、現在の収穫を
取入れる前には、クロの全住民は二十九日間穀物を食べずにいた、と云った。この期間中....
「俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)」より 著者:岸田国士
ある。ですからこれが新派だから、この美しさを新劇に取り入れるにはどういう風にして
取入れるか、という過程に少しの飛躍があつて、またある意味において古い芝居の型に知....
「審判」より 著者:カフカフランツ
たちに利用しつくさせるという目的だけのためだった。レーニは、どうやったら弁護士に
取入れるかを、詳しく知っているようだった。弁護士の手を示して、接吻するように唇を....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
たがって講演の資料を努めて信州各地の実例にとり、しかも木曾地方の資料をやや過分に
取入れることに考慮した。しかし講演の本旨は、とにかくそういった崩壊、すなわち被害....