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取扱
「取扱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
取扱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「良夜」より 著者:饗庭篁村
たり。この活版所に入りてここに泊り朝より夕まで業に就き、夕よりまた夜業とて活字を
取扱う。随分と苦しけれど間々に新聞雑誌などを読む事も出来、同僚の政治談も面白く、....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
の古文書《こもんじょ》を渉猟《しょうりょう》していた。が、「さまよえる猶太人」を
取扱った文献の数は、非常に多い。自分がそれをことごとく読破すると云う事は、少くと....
「鼻」より 著者:芥川竜之介
子の僧の親切がわからない訳ではない。それは分っても、自分の鼻をまるで物品のように
取扱うのが、不愉快に思われたからである。内供は、信用しない医者の手術をうける患者....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
まっている。
通信部は、日暮れ近くなって閉じた。あのいつもの銀行員が来て月謝を
取扱う小さな窓のほうでも、上原君や岩佐君やその他の卒業生諸君が、執筆の労をとって....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
だ、と思いました。その後こちらで様子を窺って居りますと、人によりては随分寛やかな
取扱いを受け、まるで夢のような、呑気らしい生活を送っているものも沢山見受けられま....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
文字で現れ、いかにも敬意を表するかの如く、それに限りて、ゆっくり書くのであった。
取扱わるる題目は、悉く高尚純潔なものばかり、そして他人に示すよりも、私自身の指南....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
」
会話はぷつんと途切《とぎ》れてしまった。帳場は二度の会見でこの野蛮人をどう
取扱わねばならぬかを飲み込んだと思った。面と向って埒《らち》のあく奴ではない。う....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
がそれぞれ違った人々によってでき上ったものらしく思われる。しかしこれらを批評的に
取扱って一つのまとまった宇宙生成の伝説に仕立て上げようとしたものはなかった。言い....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
はまるで初めから取合わず、この興行の仕舞まで渡りをつけないで、別派の見世物として
取扱われていたのでした。 それから次には伊井蓉峰の親父さんのヘヾライさん。まる....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
)と結合していたことは事実である。そうしてこれはしばしば後者の一つの属性のごとく
取扱われてきたにかかわらず、近来(純粋自然主義が彼の観照《かんしょう》論において....
「弓町より」より 著者:石川啄木
、卑劣極まったいい方といわねばならぬ。我々は今まで議論以外もしくは以上の事として
取扱われていた「趣味」というものに対して、もっと厳粛《げんしゅく》な態度をもたね....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
態に関する限り甚だしい不合理とは言えないと信ずる。 私の戦争史が西洋を正統的に
取扱ったからとて、一般文明が西洋中心であると言うのではないことを特に強調する。 ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
も「戦争」の問題である限り決して不当でないと信ずる。 私の戦争史が西洋を正統的に
取扱ったからとて、一般文明が西洋中心であると云うのではない。 国家の対立ある間....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
江戸町河岸の、紫。おなじ雑誌の翌月の雑録さ。令嬢は随。……野郎は雑。――編輯部の
取扱いが違うんだ。」 「辛うじて一坂越したよ、お互に、静かに、静かに。」 弦光....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
すがの、ほほ、ほほ。」 「いや、いや、私が聞いただけでも、何か、こうわざと邪慳に
取扱ったようで、対手がその酔漢を労るというだけに、黙ってはおられません。何だか寝....