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「取粉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

取粉の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
畜犬談」より 著者:太宰治
縁の下に寝床を作ってやったし、食い物も乳幼児むきに軟らかく煮て与えてやったし、蚤取粉《のみとりこ》などからだに振りかけてやったものだ。けれども、ひとつき経つと、....
河明り」より 著者:岡本かの子
やしいまで老い朽ちた発動機船に乗った。 「腰かけたまわりには、さっき上げといた蚤取粉を撒くんですよ。そうしないと虫に食われますよ」見送りの事務員の労った声が桟橋....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
一つ買い、あとはテンセンストアで、一つ十銭の歯ブラッシや雲脂取り香水や時間表や蚤取粉などを買い集めてそのトランクの中に叩きこんで出かける手軽さとは、正に天地霄壌....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
である。この目的のためにも、現代の餅は一番に苦心を要する。鏡餅の腰を高く、あまり取粉を使わずに色沢のよいものを作ろうとすれば、相応に手腕のある餅搗きを頼まなけれ....