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「取締り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

取締りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
で、柳町の者どもは京都|所司代《しょしだい》にしばしば願書をささげて、隠し売女の取締りを訴えたが、名奉行の板倉伊賀守もこの問題に対しては余り多くの注意を払わなか....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
んに銃撃があった。しかしたいてい敵機が帰りがけの駄賃に撃っていった。 平磯では取締りがやかましく、皆防空壕に入れといったり、町をあるいていると叱りつけたり、こ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
た。大通りには電車が通る。横町にも自動車や自転車が駆け込んでくる。警察官は道路の取締りにいそがしい。春の紙鳶も、夏の花火も、秋の独楽も、だんだんに子供の手から奪....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
一統して、徳川幕府はもっぱら江戸の経営に全力をそそいでいる時節であるから、市中の取締りも決しておろそかにはしなかった。町奉行所ではこの頃しきりに流行るという辻斬....
怪星ガン」より 著者:海野十三
…」 と、隊長はいった。そのとおり『宇宙の女王』号は、本艇よりもずっときびしい取締りをガン人からうけていた。あとでわかったことだが、ガン人は、はじめ『宇宙の女....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
の当ります処、悪党なら、お前様、発心のしどころを。 根が悪徒ではござりませぬ、取締りのない、ただぼうと、一夜酒が沸いたような奴殿じゃ。薄も、蘆も、女郎花も、見....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
女に誓った。それからまた伯爵は、彼女の切なる願いによって、自分の家僕を彼女の家事取締りのために付けてやることをも承諾した。 結婚式は無事に済んだ。エドヴィナ伯....
或る秋の紫式部」より 著者:岡本かの子
れる気持ちは一つなのだよ」 老侍女「そう致しますと、わたくしは、これから奥様のお取締りに油断は出来ませんでございますねえ」 式部「ほ、ほ、ほ、ほ、それは大丈夫。....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
である。明国でも多年その侵略になやまされて、幾たびか我が国に使者をつかわして其の取締り方を頼んで来たが、乱れた世にはとても完全な鎮撫の行き届こう筈もないので、倭....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
がほてった。 「やあ、洒落れてるなあ。」 ――そのころは、上野の山で、夜中まだ取締りはなかったらしい。それでも、板屋漏る燈のように、細く灯して、薄く白い煙を靡....
温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
ら、ここに二人の死場所を択ぶのが多くなった。旅館の迷惑はいうに及ばず、警察もその取締りに苦心しているようであるが、容易にそれを予防し得ないらしい。 心中もその....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
り俘われて夢遊病的に行動する駄々ッ子のようなものだから、時々は灸を据えてやらんと取締りにならぬとまで、官憲の非違横暴を認めつつもとかくに官憲の肩を持つ看方をした....
」より 著者:岡本綺堂
様の前でそんな色消しなお噂は……。そういうのを流言蜚語とか云って、この頃は警察の取締りが非常にやかましいんですよ。さあ、口塞げに、白いおじさんにももう一杯……。....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
まり、大祝杯をあげたが、あまりの雑踏でデモのような状態となり、数十名の警官が出て取締りに当った。 この東京市会議員の選挙からは芽が出て、昭和十一年の衆院議員選....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
単に理解せられない。警官には他民族の観察はほとんど不可能であり、また満州人警官の取締りも適切を欠く。 満州国内匪賊の討伐は実験の結果に依ると、日本軍を用うるは....