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受付け
「受付け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
受付けの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
ると此様《こんな》上首尾、と喜びまして種々《いろ/\》お若さんに取入ろうとするが
受付けません。この上は脅して連れて行《ゆ》くに如《し》かずと頷《うなず》き、伯父....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
この発信者のだ……。そこでロンドン局を呼出して、追及してみたよ。するとその電信を
受付けた局員が出て来たが、結局それはテームズ河口の浮標Dの十一号から依頼されたも....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
後曇。 本日『多腕人間方式』の出願書類を麹町三年町の特許局出願課窓口へ持参し、
受付けてもらった。これで、あとは、審査官の出様を待つばかりである。 今、特許局....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
のを極度に恐れた。葛西という名が、旧東京人の父には、市内という観念をいかにしても
受付けさせなかった。ついに父は荒川放水を逃路の限りとして背水の陣を敷き、青海流水....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
こと甚だしいようにも思われるかも知れないが、なんと理窟を云っても劇場当事者の方で
受付けてくれないのであるから、外部の素人は田作の歯ぎしりでどうにもならない。たと....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
りゃ神話だ。マアしばらく休んだ方がいいよ。君は大変疲れているんだ」と熊城はてんで
受付けようとはしなかったが、法水はなおも夢見るような調子で続けた。
「そうだ熊城....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
には正体が分りませんが、とにかく家出人の捜査申請《そうさしんせい》は本庁でも毎日
受付けて居りますから、どうぞ届書《とどけしょ》を出されたい」 と返答をした。 ....
「貧乏」より 著者:幸田露伴
話だイ、構うもんか、オイどうする。 「おふざけで無いよ馬鹿馬鹿しい。 と今は一切
受付けぬ語気。男はこの様子を見て四方をきっと見廻わしながら、火鉢越に女の顔近く我....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
りながら、これ以上おちるところがない安定感があった。いつまでたっても玄関脇の机と
受付けの角で立ったり坐ったりしていた。来客者には評判がよかった。言葉が流暢であっ....
「食慾」より 著者:豊島与志雄
いけないんだ。」そう野口は皮肉に申します。 私の胃袋は……重苦しい食物をあまり
受付けず、ともすると軽く痛みだす、病弱な胃袋ではありますけれど、自分以外のものは....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
ったのか」 「それは、もう、如才なく、申上げたものですとも。けれども、衣子さんが
受付けやしませんや。物凄い見幕で、私の方が叱りとばされる始末ですもの」 博士の....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
よしなさい。」と、わたしは遮った。「そんなことを言っても駄目ですよ。先生はとても
受付ける筈はありませんよ。現にこのあいだもあの通りでしたから。」 「それもそうで....
「真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
ってしまって、残りの金をわたしてくれと強請っても、おふくろは気が強いからなかなか
受付けない。そこで、伊八は甚吉の家の方へねだりに行く。それが二度も三度もつづくの....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
れが通訳で。……早い処……切に志を陳べたんだ。けれども、笑ってばかりいて、てんで
受付けません。また土耳古人のこういう半狂気に対する笑い方といったら、一種特別不思....
「はつ恋」より 著者:神西清
だ或る憶測は、あまりにも生々しく、あまりにも異様なものだったので、わたしはどだい
受付ける勇気もなかった。 あくる朝わたしは、頭痛をおさえながら起き出した。ゆう....