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受皿
「受皿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
受皿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤い貨車」より 著者:宮本百合子
チは五年間、歩いてその三階へ通いつづけた。出かける前に、彼は火傷しそうに熱い茶を
受皿にあけて飲んで、バタつきパンをたべて、タバコを吸いながら水色の技術制帽を外套....
「ピムキン、でかした!」より 著者:宮本百合子
し、がんじょうな身体をした、グレゴリーの前へパンを出した。そして、一杯の熱い茶を
受皿にあけて、吹き吹きだまって飲み終ってからいった。 ――何、ぶっきりしてるん....
「雑沓」より 著者:宮本百合子
レモンなんぞ入れないだってよかったのに――」 偶然、自分の茶碗からレモンの切を
受皿へどけていた宏子は、茶碗の中を見たまま顎のところまであかくして、暫くは顔をあ....
「道標」より 著者:宮本百合子
あるにしろ……まして悪態をついたぐらいのことで――」
素子は、タバコの灰を茶の
受皿のふちへおとしながら、しばらくだまっていたが、
「だって、人馬鹿にしているじ....
「一九二九年一月――二月」より 著者:宮本百合子
、患者達も朝は自分の茶を急須につまんで、病院からくれる湯をついで、それがすきなら
受皿にあけてゆっくりのむ。 正午十二時に食事が配られ、四時すぎ夕食が配られ、夜....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
な」法水は擽ったそうに苦笑した。 「何しろ、血に染んだ個所と云うのが、鉄芯から蝋
受皿の内側にかけてだけだろう。だから、その部分を洗ったにした所で、後で蝋燭を鉄芯....