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受諾
「受諾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
受諾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「トカトントン」より 著者:太宰治
尉がつかつかと壇上に駈けあがって、 「聞いたか。わかったか。日本はポツダム宣言を
受諾し、降参をしたのだ。しかし、それは政治上の事だ。われわれ軍人は、あく迄も抗戦....
「現代の主題」より 著者:宮本百合子
民主日本の出発ということがいわれてから一年が経過した。日本の旧い支配者たちがポツダム宣言を
受諾しなければならなくなって、日本の民衆はこれまでの時々刻々、追い立てられていた....
「新しい文学の誕生」より 著者:宮本百合子
、そういうものは発表されなかったのだから。 さて、戦争が終って、ポツダム宣言が
受諾され、日本は人民の幸福のための民主国にならなければならないことになった。三年....
「火星探険」より 著者:海野十三
交渉を開いてみるから許してくれというのだ。余は遂に四少年の冒険――四少年の好意を
受諾するしかないことを悟った。実際、われわれはこの調子で進めば、火星人と一騎打を....
「明日をつくる力」より 著者:宮本百合子
これは日本でつくられた憲法、民法、刑法上での大革命である。けれどもポツダム宣言を
受諾した二年目の私たちの生活での実際で、こういう制度の上の平等がどこまで実現され....
「新しい卒業生の皆さんへ」より 著者:宮本百合子
シズムと軍国主義の思想が根だやしになっていないということです。 ポツダム宣言を
受諾した表面上、日本の民主化は、政府が世界に向って義務づけられた仕事です。けれど....
「偽りのない文化を」より 著者:宮本百合子
、二度とつかえないようにこわすだけに、そんな金がかかるのだろうか。ポツダム宣言を
受諾して武装放棄をした日本は、どういう口実でも日本としてまた武装を行う理由はもっ....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
一 今日のファシズムのありかた この八月十五日には、四回目のポツダム宣言
受諾の記念日がめぐってくるわけです。その記念日にあたって、わたしたちが力をつくし....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
英国全権リット提督閣下に回答するの光栄を有するものです。わが軍は、ここに貴提案を
受諾し、只今より二十四時間後において、まず大空軍団の出動からはじまる全軍の日本攻....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
で心配は終わったと思った。しかしそれは心配の始まりだった。 パリーでは、作品を
受諾してもらうことは比較的たやすい。しかし作品を発表してもらうことは別事である。....
「本困坊・呉清源十番碁観戦記」より 著者:坂口安吾
られることを怖れてはならぬ。むしろ、それが国技の世界的進出ではないか。この対局を
受諾した本因坊は、偉い。彼は実に美しく澄んだ目をしている。 本因坊も、呉氏も、....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
るとどうしてもこの縁談は凶であった。小泉家では叮重に謝絶して来た。 もしこの時
受諾されていたら私の一生のコースはどうなっていたろう。実に恐るべきは運命である!....
「光は影を」より 著者:岸田国士
の前へ投げ出して、 「諸君の不満は尤もだ。この会社の処置を不当として、われわれは
受諾できないことを、経営者側に僕は責任をもつて伝える。しかし、僕にはそれ以上のこ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
で連合国側の正式回答を接受したが、そのうちの第一項と第四項が問題になって、無条件
受諾と
受諾拒絶に意見がわかれ、午後の閣議も結論がでないままで散会した。いま外相が....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
戦争はすんだらしい!」 「……それで、条件は?」 「無条件降伏、ポツダム宣言全面
受諾」 一同黙然。 「うそだろう」私がいった。 「市内は大混乱です。うそだとい....