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「叛く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

叛くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
強い影響を与えた点で」より 著者:宮本百合子
今年は、九月の太陽に「我に叛く」を発表したぎりでございました。従って、此処に改めて述ぶべきほどの感想も持合....
あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」より 著者:宮本百合子
主人公が、厄介な偶然を自覚して苦しみを感じはじめるこころまでがかかれた。 「我に叛く」は、その後にかかれた長篇「伸子」の短く途絶えた序曲のような性質をもっている....
二つの家を繋ぐ回想」より 著者:宮本百合子
ままとなって仕舞ったのである。事の直接原因は、私が昨年の九月、太陽に書いた「我に叛く」が基となって居る。 兎に角、相互の間に、一脈の疎通が出来た今になっても、....
「伸子」創作メモ(一)」より 著者:宮本百合子
又安積、会田 祖母。Aよりの手紙その他 一、夏、福井、あの家、二階 仕事(我に叛く)盆踊。渡辺。なまずとり。急な帰京 一、作についての衝突、あの夜、西洋間、....
お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
うした事か急にキリスト教を盛に振り舞わして何ぞと云っては、 「それは神の御心に叛く事と云うものだ。 とか、 「我々が斯うやって飯を食えるのは一体どなたの御....
胚胎」より 著者:宮本百合子
破門までうけた王をいただく事は体内を流れて居る貴族の血がゆるさん、と申し居るわ。叛くなら心のままに叛くがよいのじゃ。 そなた達の軍にせめよせられて自ら喉をつく....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
のうちに、こういうことがあるからであった。 「究極において悲鳴すべからず。これに叛くものは九指を折らる」 九指とは九族の謂であった。 春の闇夜を数時間に渡っ....
入営する青年たちは何をなすべきか」より 著者:黒島伝治
や兄弟達にさしむけるのではなくブルジョアジー解除した後にのみ、その世界史的見地に叛くことなく、あらゆる武器を塵芥の山に投げ棄てることが出来る。そしてプロレタリア....
日記」より 著者:宮本百合子
ステーションまで歩き乍ら、いろいろ話し、『太陽』に書くものの題を思いつき、「我に叛く」とつく。 七月十七日(日曜) 千葉先生がお家にいらっしゃるかと思って行っ....
日記」より 著者:宮本百合子
。これを自分の時代と比べて見ると深く考えさせられる。 一月八日(日曜)晴 「我に叛く」をなおす。実に心づいたこと。夏書いたので、種々な形容詞が夏向きに出来て居る....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ります。私たちは大切な伝統を粗末に扱うようなことをしてはなりません。それは故国に叛くようなものであります。私がこの旅日記を書きましたのも、日本に伝わる手仕事を大....
民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
のであるのを誰も気附くでしょう。正しい美は正しい社会の反映なのです。私達は上下相叛く世界から、健全な工藝を期待することができません。工藝の将来は単に美への理解に....
ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
よ、ほんとに。……現在の妻なり夫なりに背くのは、つまり不実な人間で、やがては国に叛くことにも、なりかねないんだよ。 ワーニャ (腹だたしげに)口をしめろ、ワッフ....
三国志」より 著者:吉川英治
加えてきた。 「お勤めはともかく、この際、お見舞にも出ないでは、大恩のある太師へ叛く者と、人からも疑われましょう」 彼の妻はしきりと諫めた。 近頃、董太師が....
三国志」より 著者:吉川英治
う。記憶せよ、玄徳は漢室の宗親であることを」 「だまれ、予は、天子の勅をうけて、叛くを討ち、紊すを懲らす。汝もまた、その類でなくて何だ」 「いつわりを吐き給うな....