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叛心
「叛心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
叛心の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
お心の中が解ります。善心があれば善心が見え、悪心があれば悪心が見える。もし夫れ謀
叛心がある時は、その謀
叛心が写って見える。好色の心は赤く見え、惨忍の心は黒く見え....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
やからに似ていると言われたついでに、男性が男性を侮辱するも一興だろう、とこんな謀
叛心《むほんしん》で――ここへやって来たものだから、なにも特別に執着を感じてはい....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
かけては一刀流の皆伝、柔術にかけては起倒流の免許、美男で品がよくて心が綺麗で、謀
叛心なんかは持っていません。ご浪人ながらも道場の主人で、門弟衆などもたくさんにあ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
しい思いをさせられたハリントンの記録によれば「彼の悲哀と悔恨は、たちまち憤怒と謀
叛心に変わった。それはあまりにも唐突で、とうてい理性や正気を持つ人とは思えなかっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
って、 「貴様の如き黄口児になんでこの袁紹が欺かれようぞ。いかに嘘を構えても、謀
叛心はもはや歴然だ。成敗して陣門にさらしてくれる」 「なにをっ」 孫堅は、いう....
「三国志」より 著者:吉川英治
騰と、徐州の玄徳でしょう」 「それだ。両名とも、董承の義盟に連判し、予に対して、
叛心歴々たるものども。何とかせねばなるまい」 「もとより捨ておかれません」 「ま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しかかって来る名越尾張守の軍を、わずか一時でよい、質子不知哉丸を証として、足利に
叛心なしと、巧く、たばかッてもらいたいためなのだ」 「…………」 「それも長くは....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
せて五百騎、一丸火の玉となって、足利兄弟に目にものをみせてくれようぞ。世に不逞な
叛心をいだくことの、いかに罪深く、成り難きかを、天に代って思い知らせてやらねばな....