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叛骨
「叛骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
叛骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
目下の急務である。 隠してある財産などがあっては、その子孫に、いつなんどき、謀
叛骨の高いのが現われて、天下の騒ぎを起こさないともかぎらない。それを防ぐために、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
太刀を工夫したところ、師に怒られて破門されました」 「若いうちは、えて、そういう
叛骨を誇りたがるものだ。そして」 「それから、越前の浄教寺村をとび出し、やはり富....
「三国志」より 著者:吉川英治
持はわかります」 「予は、仏説や君子の説には、無条件で服することができん。性来の
叛骨とみえる。しかし、大丈夫のゆく道は、おのずから大丈夫でなくては解し難い」 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
おくことを忘れなかった。 「露骨にいいますと、今、私が魏延の相を観るに、後脳部に
叛骨が隆起しています。これ謀叛人によくある相であります。ですから、いま小功を挙げ....
「三国志」より 著者:吉川英治
が、孔明は冷然と、顔を振って、 「かかる愚痴は狂人の言と見ておかねばなりません。
叛骨ある者は、一時恩を感じても、後またかならず
叛骨をあらわしますから」 と、か....
「三国志」より 著者:吉川英治
がてまたこう託った。 「むかし先帝も仰せられたことがある。魏延は勇猛ではあるが、
叛骨の士であると。予もそれを知らないではないが、つい彼の勇を惜しんで今日に至った....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
満(午前二時)、直義はついに大原路から京都の外へ落ちて行った。――いや、それらの
叛骨と野望しかない武将どもに、拉致されて行ったとも見える急だった。 直義の脱走....
「紋付を着るの記」より 著者:吉川英治
って送ってしまった。 以上の一事だけでなく、私という若気な子は、しじゅう父へは
叛骨ばかりみせて終った。朝から母を前にすえて、二時間の余もムリなお談義を聞かせ、....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
をひきうけるのがいたり、由井正雪とか丸橋みたいな男が出て、成らないまでも、徳川に
叛骨を示してみるような輩がいた時代は、世の中が、何かを求めて、人間の自堕落を、ゆ....