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「叢立ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

叢立ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
肩だけを波の上に現わしている、その肩のような雷電峠の絶巓をなでたりたたいたりして叢立ち急ぐ嵐雲は、炉に投げ入れられた紫のような光に燃えて、山ふところの雪までも透....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
て一段高い稍や平な窪地に登った、道がある、枝の裂けた岳樺や膚のすりむけた深山榛の叢立ちは、残雪に押し窘められてまだ生命の閃きを見せない、八、九人の鉱夫が小窓の方....