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「口供〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口供の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女の決闘」より 著者:太宰治
そればかりでは無い。その男の面会に来ぬようにして貰った。それから色色な秘密らしい口供《こうきょう》をしたり、又わざと矛盾する口供をしたりして、予審を二三週間長引....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んでいるので、女の側の事情はよく判らない点もあったが、ともかくも幸之助、祐道らの口供《こうきょう》を綜合して判断を下だすと、この事件の真相はまずは斯《こ》う認め....
無惨」より 著者:黒岩涙香
探偵談を設けて夫より犯罪の事柄に移りお紺と云う一婦人を捜索して証拠人に宛て之れが口供より遂いに犯罪者を知るを得るに至る始末老練の探偵が自慢天狗若年の探偵が理学的....
牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
道人はまず喬生からその罪を白状さして、それをいちいち書き留めさした。その邪鬼の口供の概略をあげてみると、喬生は、 伏して念う、某、室を喪って鰥居し、門に倚って....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
しみ叫びました。 その呵責が終った後に、道人は三人に筆と紙とをあたえて、服罪の口供を書かせ、さらに大きな筆をとってみずからその判決文を書きました。 その文章....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
して苦しみ叫んだ。その苛責が終わったのちに、道人は三人に筆と紙とをあたえて服罪の口供を書かせ、更に大きい筆を執ってみずからその判決を書いた。その文章はすこぶる長....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
の御印形が据らなければ、切腹させる訳にはまいりませぬ。町奉行石川土佐守殿は文治の口供ばかりではございませぬ、幾枚も一度に持参いたしますると、正面に松平右京殿その....
高瀬舟」より 著者:森鴎外
出した親戚眷族の悲惨な境遇を細かに知ることができた。所詮町奉行の白州で、表向きの口供を聞いたり、役所の机の上で、口書を読んだりする役人の夢にもうかがうことのでき....
魔都」より 著者:久生十蘭
中を一人ずつ取調べ、おのおの同衾者が自分の傍から抜け出した事実は絶対にないという口供を得ている。検証と訊問とともに少しも抜かりはなかったのである。 では二階の....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
の居間の箪笥の中にひと括《くくり》にしてあるけん、盂蘭盆の夜の五ツ半頃、みなが焔口供《えんくぐ》の法会《ほうえ》に唐寺へ行った頃を見澄ましてそっと取りに来い、と....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
るのは幸運の冬子|一人に過ぎぬ。随って委しい事情は何人も知るに由ない。単に冬子の口供を基礎として、其余は好加減の想像を附加えるだけの事である。 で、諸人の説は....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
された――ロンドン塔の内で聴取されたものであって、いまは照合も査証もする由のない口供書だった。要するに、ほんのすこしばかり上手な処理を加えれば、告発書が世界の賢....
女の決闘」より 著者:オイレンベルクヘルベルト
そればかりではない。その男の面会に来ぬようにして貰った。それから色々な秘密らしい口供をしたりまたわざと矛盾する口供をしたりして、予審を二三週間長引かせた。その口....
牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
道人は先ず喬生からその罪を白状さして、それをいちいち書き留めさした。その邪鬼の口供の概略をあげてみると 喬生は、 伏して念う、某、室を喪って鰥居し、門に倚っ....