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口内
「口内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口内の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
いので、それも気になった。 ちょうど政友会の放漫政策の後を享けて、緊縮政策の浜
口内閣の出現した時であった。ふと庸三の耳に総理大臣の放送が入って来た。ラジオは下....
「道標」より 著者:宮本百合子
価下げによる深刻な打撃をさけられない。日本生糸のアメリカ向輸出はがた落ちだが、浜
口内閣は、来年一月に金解禁をするという公約を実行しようとしている。金解禁とともに....
「破片」より 著者:寺田寅彦
あるが、事実はどうだかたしかでない。 とにかく、その突然の変化の起こったのは浜
口内閣の緊縮政策の高潮に達したころであったので、この政策と切符の紙質の変化とにな....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
での自然現象だと云うならば、それならば実験室の代りにエベレストの中腹や三原山の火
口内を考えて見ればいいわけで、こうした自然的環境も亦実験のための研究室であること....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
おおく》りでござろうから、諸事節約、緊縮《きんしゅく》して――」 とかなんとか浜
口内閣のようなことを言って、もってきた結納金《ゆいのうきん》をまた懐中に入れてし....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
やった。夜のうちに出発して、夜明け前に頂上に着くのが、最もよいとされている。噴火
口内の赤熱が見易いし、なお日の出も見られるからだ。提灯の光りで足元を照らして登っ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
士山などもそういう性質の山だそうだ。しかし黒煙モウモウたるときもあるが、それは火
口内の壁がくずれた時に煙がでるのではないかと一応見られているのだそうだ。 富士....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
籤先番は藤波友衛となり、一礼して台にすすみ、打ちかえし打ちかえし、羽交の裏表、
口内、爪先にいたるまでとくと検《あらた》め、しずかに引きさがってくる。つづいて顎....
「泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
家を借りて住んだのである。私は、毎日毎日職探しに市中へ出て行った。 なにしろ浜
口内閣の不景気政策が、充分に効き目を現わした後の世の中であったから、産業が不振に....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
質でけっして生で食べるべきものではなく、強いてこれを食ってみると山椒の実のように
口内がヒリヒリする。陳※子《ちんこうし》の著『秘伝花鏡《ひでんかきょう》』の茱萸....
「夏の夜の冒険」より 著者:平林初之輔
てビールを飲んだ。 その晩もそこへ寄った。誰の内閣だったか忘れたが、少なくも浜
口内閣でなかったことはたしかで、十二時限り営業まかりならぬというようなお達しは、....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
重篤な放射線障害がまず消化器にあらわれたように思われる。口の周囲に膿泡疹ができ、
口内炎を起こしてきた患者が、どうも今までに見たことのない所見である。活発な論戦が....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ない。楠正成は五百年祭に、弘法、法然は一昨年あたりからの宗教流行に、二宮尊徳は浜
口内閣以後に、それぞれ傾向的な色彩で再検討にかけられたが、宮本武蔵はジャアナリス....