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「口止め料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口止め料の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
》の友だちなどは××新聞の社会部の記者に名刺を持たせてよこすんです。その名刺には口止め料金のうち半金《はんきん》は自腹を切って置いたから、残金を渡してくれと書い....
鉄鎚」より 著者:夢野久作
って、とうとう二百五十円まで漕ぎ付けた。叔父はそれを私独得の「相場の予感に対する口止め料」であるかのように云い聞かせていたが、実は、私という福の神に投げ与える極....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
取り上げた関係上、丙午の秘密をよく知っていた。勿論その当時、お元の親たちはかれに口止め料をあたえて秘密を守る約束を固めて置いたが、広い世間の口をことごとく塞ぐわ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ヌの話にはどうも怪しいふしがあるように思われた。それを話して何の役に立とう、その口止め料をもらうためにか? 否彼は、それよりも更によい売り物を持っていた、あるい....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ルバイトを突きとめて、時々材木を運んでやるから運賃をよこせというのを口実にして、口止め料をかせいでいた。一回一円であるが、ナガレ目は炭の運送料から算定して一銭で....