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「古今無双〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古今無双の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人伝」より 著者:中島敦
《ろうばい》を示して、吃《ども》りながら叫んだ。 「ああ、夫子《ふうし》が、――古今無双《ここんむそう》の射の名人たる夫子が、弓を忘れ果てられたとや? ああ、弓....
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
、財産をスッカラカンに耗ってしまうものだそうです。又、それ程左様にこの崑崙茶が、古今無双の、生命がけの魅力を持っているらしい事は、モウ大抵おわかりになったでしょ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
左様々々。その助と平がちと度が強すぎてな。何と申してよいやら、あのようなのも先ず古今無双じゃ。これなる床の軸にも見える通り、御先々代八郎次さまは至っての偉物でな....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
に骨董家などが期せずして得た珍奇な品物を「掘出し物」というが、この石柱法こそ実に古今無双の「掘出し物」といわねばならぬ。 フランス政府は、この重要なる発見を広....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
歳ばかりの美青年なんだ。いいかい……むろん実在の人物なんだよ。しかもその美青年は古今無双のいい頭を持っているにも拘わらず、非常に危険な遺伝的、精神病の発作にかか....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
いう報告じゃないか。呑兵衛先生、案外の名医だったんだね。おまけに忰の友太郎が又、古今無双の親孝行者で、二晩の間ツラリともしない介抱ぶりには、流石のワシも泣かされ....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
幼賢愚の隔意なく胸襟を開いて平々凡々に茶を啜り、談笑して御座る。そこが筆者の眼に古今無双の奇人兼、快人と見えたのだから仕方がない。世間の所謂快人傑士が、その足下....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
悪いとかいう批評を超絶した歌です、大きな鳴動であり、大きな姿勢ではありませんか、古今無双です、まさに天地の間《かん》に並び立つものがありませんな」 関守氏が自....
丹下左膳」より 著者:林不忘
そしんで両刀を捨て、江戸に出て工人の群れに入り、ことに、馬の木彫《もくちょう》に古今無双《ここんむそう》の名を得て、馬の作阿弥《さくあみ》か、作阿弥《さくあみ》....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
然たる同情の高まりなのであった。 風間九十郎は、日本の沙翁劇俳優として、恐らく古今無双であろう。のみならず、白鳥座の騎士――と云われたほどに、往古のエリザベス....
愛読した本と作家から」より 著者:黒島伝治
戦争よりも、真実味の程度に於て、純粋で、はるかにしのいでいる。トルストイのような古今無双の天才でも、自分が実際行ったセバストポールと、想像と調査が書いた「戦争と....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
二代目を継いで上上吉《じょうじょうきち》に進み、地芸《じげい》と所作をよくして『古今無双《ここんむそう》の艶者《やさもの》』と歌にまでうたわれ、江戸中の女子供の....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
たいする独身|終焉説といってよい。 参考源平盛衰記や古典平家や物語本はみな巴を古今無双な女武者の大剛として派手派手と扱っているが、あいにく、公卿日記などには、....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
ああ、こんなものをわれわれの先輩、大物理学者パスカルがまじめに信じていた! あの古今無双の知者が信じていた! 科学者パスカルが彼の科学と何の矛盾もなく信じていた....