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古代
「古代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古代の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春」より 著者:芥川竜之介
は昼も薄暗い第一室だった。彼女はその薄暗い中に青貝《あおがい》を鏤《ちりば》めた
古代の楽器《がっき》や
古代の屏風《びょうぶ》を発見した。が、肝腎《かんじん》の篤....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
見えたのに相違ありません。それが眉の濃い、血色|鮮《あざやか》な丸顔で、その晩は
古代蝶鳥《こだいちょうとり》の模様か何かに繻珍《しゅちん》の帯をしめたのが、当時....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
蜃気楼《しんきろう》のように漂って来た。彼は赤い篝《かがり》の火影《ほかげ》に、
古代の服装をした日本人たちが、互いに酒を酌み交《かわ》しながら、車座《くるまざ》....
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
うか?
鬼は熱帯的風景の中《うち》に琴《こと》を弾《ひ》いたり踊りを踊ったり、
古代の詩人の詩を歌ったり、頗《すこぶ》る安穏《あんのん》に暮らしていた。そのまた....
「路上」より 著者:芥川竜之介
かなかった。が、近藤はそんな事には更に気がつかなかったものと見えて、上《かみ》は
古代|希臘《ギリシャ》の陶画から下《しも》は近代|仏蘭西《フランス》の石版画まで....
「或る女」より 著者:有島武郎
ころ米国での流行そのままに、蝶《ちょう》結びの大きな黒いリボンがとめられていた。
古代紫の紬地《つむぎじ》の着物に、カシミヤの袴《はかま》を裾《すそ》みじかにはい....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
/天体に関する我々の観念の正しさの蓋然性 ※ 太陽並びに恒星の輻射の原因に関する
古代の諸説/マイヤー及びヘルムホルツの考え/リッターの研究/ガス状天体の温度/雰....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
を、特に戦争の本場の西洋の歴史で考えて見ようと思います(六四頁の付表第一参照)。
古代――ギリシャ、ローマの時代は国民皆兵であります。これは必ずしも西洋だけではあ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
くそ隠の鉄漿をつけて、どうだい、その状で、全国の女子の服装を改良しようの、音楽を
古代に回すの、美術をどうのと、鼻の尖で議論をして、舌で世間を嘗めやがる。爪垢で楽....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
れには袴のように襞が取ってありました。頭髪は頭の頂辺で輪を造ったもので、ここにも
古代らしい匂が充分に漂って居りました。又お履物は黒塗りの靴見いなものですが、それ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、不信も、罪悪も、虚偽も皆跡方もなく一掃せられて了うであろう。 問『近代の天啓と
古代の天啓とは同一か?』 天啓は皆同根博したか? 神は変らない。神は常に与える....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
が、見聞の一端を思い出づるままにとりとめもなくお話して見よう。 ◇
古代からダークとライトとは、文明と非常に密接な関係を持つもので、文明はあかりを伴....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
リだとかフローレンだとかローマとかを背景にするから、クラシカルなものには適当で、
古代を味うには頗る興味があるが、新らしい即ち現代を舞台とする筋のものでは、やはり....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
のタイアアに翼のある商標を描いたものだった。僕はこの商標に人工の翼を手よりにした
古代の希臘人を思い出した。彼は空中に舞い上った揚句、太陽の光に翼を焼かれ、とうと....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
時の防禦線を突破し得ざること。 欧州大戦等。 四 両戦争の消長を観察するに、
古代は国民皆兵にして決戦戦争行なわれたり。用兵術もまた暗黒時代となれる中世を経て....