古俗[語句情報] » 古俗

「古俗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古俗の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
し兼ねる文句であるが、セールの研究は、この難解の一句を解き得て、面白きアラビアの古俗を吾人に示している(Sales, The Koran, ch. xxxiii....
十二支考」より 著者:南方熊楠
なんだが、支那人は奇として記録したのだ。礼失して野に求むてふ本文のごとく、かかる古俗が日本に亡びて、琉球に遺存したのだ。それよりも珍事は十字軍の時、回将サラジン....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もなく、実は極めておめでたい慣例にひっかかってしまっただけのものです。 尾州の古俗に「水祝い」というのがある。上品なところでは婚礼が済むと、その家の門の前で、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
た袋を賜わった事が民間に伝わったものであると。これも恐らくは虫焼きと同じく支那の古俗が移ったであろう。日本でもこの風を移してこの日小松を引いて松明《たいまつ》を....
五月の唯物観」より 著者:寺田寅彦
たが、どうした由来によるものか分らなかった。ただ何となく軒端に菖蒲を葺いた郷国の古俗を想い浮べて、何かしら東西両洋をつなぐ縁の糸のようなものを想像したのであった....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ない。 名文といったが、鴎外の名文にもいろいろある。先ず『追儺』である。羅馬の古俗がどうのこうのといってあるが、実は文界の魔障を追い払う意味を裏面に含めたもの....
迷信解」より 著者:井上円了
」というも、帰るを避くるの意なりとのことじゃ。かくのごとき格別の弊害なきことは、古俗を存するために礼式中に加えて差し支えなかろうと思う。されど、あまりはなはだし....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
秀郷は魚名の後裔であることが疑いなしとしても、それはただ男系相続をのみ認むるわが古俗に随って、その家柄がかくのごとしというのみに止まって、俘囚の血を混じ、俘囚の....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
朝婦人は頭部より全身に黒衣をかぶりて、寺院に往復する一事なり。この風はスペインの古俗を伝え、そのはじめは倹約の主旨より起これりという。第二は、電車の車掌の多数は....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
する者が悉く女性であったのと、その始末が想像以上に惨酷であつた点である。沖縄では古俗として一人の遺骸より外には墓地に置かぬと云う迷信があるので、後の人が死ぬと前....
穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
して祀らるとは、種々なる暗示に富む興味深い問題である。 牛を以て神を祭るは我国の古俗 牛が我国に輸入された時代は、紀年的に知ることは出来ぬが、その分布は案外に....
言語と文化史」より 著者:知里真志保
いう類の地名があります。これは海岸を生活の本拠として、そこから川ぞいに山入りした古俗の反映であります。われわれなら川は海へ注ぐものと考える時、アイヌは反対に山へ....