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古写本
「古写本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古写本の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
と共に、出版したものである。が、そのほかにも異本がない訳ではない。現に予が所蔵の
古写本の如きは、流布本と内容を異にする個所が多少ある。
中でも同書の第三段は、....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
た。森|枳園が来て『論語』と『史記』とを借りて帰った。『論語』は乎古止点を施した
古写本で、松永久秀の印記があった。『史記』は朝鮮|板であった。後明治二十三年に保....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
れば、決して偶然でないことが分かる。 この歌は、第二句ナツキニケラシ(旧訓)、
古写本中ナツゾキヌラシ(元暦校本・類聚古集)であったのを、契沖がナツキタルラシと....
「西瓜」より 著者:岡本綺堂
当時にみんな反古にされてしまったからね。」と、わたしはところどころに虫くいのある
古写本をながめながら言った。 「なに、それほど貴重な物ではないに決まっているがね....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
と思いました。 明治十七年出版の縮刷は相当に校合してありますが、私はどうかして
古写本が校合する必要があるということを立証せんとして石山寺に参りまして、同寺の天....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
太部王というお方があり、その「間人」を寛永板刊本には「マヒト」と訓じ、中臣連胤蔵
古写本には「ハシヒト」と読ませてある。そしてこの皇女の御事を法王帝説には穴太部間....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
がたいものである。この『論語』は、奈良平安二朝の遣唐使によって我が国に将来された
古写本の系統に属する清家の証本にもとづき、これをシナの版本の源流たる唐の開成石経....
「西航日録」より 著者:井上円了
であり、仏教界は今や大雷のような仏の教えが起ころうとしている。さらに泥巴に趣いて
古写本を探求し、ヒマラヤ山下よりする仏教は新しい展開をするであろう。) 今夕、....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
行中に、しばしば伝写本が世間に出てしまったので、『新古今集』には大へん異同のある
古写本が多いのである。諸本の奥書を見ると分るが、家長の本が出来るまでに、これで決....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
いうものか、どこか共通点がある。「新・平家」を書き出すと、その武吉さんから馬史の
古写本など送ってくれた。神楽坂の松ヶ枝女史と共に、近ごろの消息はとんと聞かない。....