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「古妻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古妻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
日月に女ばかりの端居かな 月の船琵琶抱く人のあらはなり 横雲やいざよふ月の芝の海古妻の昔を語る月夜かな 空家に下駄で上るや秋の雨 初潮を汲む青楼の釣瓶かな 山の....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
それだけだが、この歌は民謡で、野の草を哀憐する気持の歌だから、引いて人事の心持、古妻というような心持にも聯想が向くのであるが、現在の私等はあっさりと鑑賞して却っ....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
に全くは脱逸していなかったためである。私はその時のことを「かなしかる初代ぽん太も古妻の舞ふ行く春のよるのともしび」という一首に咏んだ。私のごとき山水歌人には手馴....
女流俳句を味読す」より 著者:杉田久女
の妻 波津女 淡く化粧いさえしている若い風邪の妻は、ゴミゴミした世帯やつれの古妻の病気とは違い、清艶な感じがする。 葵の上や、病める紫の女王が、美しく面や....
古事記」より 著者:太安万侶
る。 わたしが待《ま》つているシギは懸からないで 思いも寄らないタカが懸かつた。古妻《ふるづま》が食物を乞うたら ソバノキの實のように少しばかりを削つてやれ。 ....