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古強者
「古強者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古強者の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「迷いの末は」」より 著者:宮本百合子
思われる。「若い作家が肩を縮め両手を上げて驚きの表情を現した」のみであり、さすが
古強者のシュール・レアリスト、ツァラアも「通訳を聞くとただ頷いて黙っていただけで....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
ことになりましたね」 少佐のそばに目を丸くして立っていた萱原《かやはら》という
古強者《ふるつわもの》の小隊長が、少佐に向っていったことである。 危険信号....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
入ると、いきなり仏頂寺は、床の間に飾った甲冑《かっちゅう》を目にかけ、
「やあ、
古強者《ふるつわもの》が控えているぞ、これは相当のものだ、一方の旗頭が着用したも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
お角さんに至っては、以前いうが如く、天下の形勢に暗いから、新撰組であろうと、
古強者《ふるつわもの》であろうと、そう無暗に捕って食おうとはいうまい、土方が来よ....
「精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
かえして根治することが先ずないので、入院患者も、三度目の入院とか六度目とかという
古強者が多い。然し、分裂病は智能を犯されることがないから、仕事に従事して才能ある....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
シ 6 8 緑六郎 新人ナガラ曲者 9 橙七郎
古強者。戦歴アリ 競輪の小林といえば、横田と並んで、二大横綱。レースを棄てない....
「Moods cashey」より 著者:服部之総
英商館はジャーディン・マヂソンおよびデント商会に代表され、いずれも上海で売込んだ
古強者《ふるつわもの》から成っていた。 上海ではいまでもサランパンというピヂン....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
そらく九度山の一類だろう。兜巾や白衣を鎧甲に着かえれば、何の某と、相当な名のある
古強者にちがいない」 群衆は思い思いに、散らかりかけていた。――試合が終りを告....
「蝦蟇を食べた話」より 著者:北大路魯山人
くりして、「ほんとうか」などと不審がる。初めて上海へ行った新参者の私が、そういう
古強者の中国通たちを案内して、蛙料理を食わしてやると、いずれの面々もその美味に驚....