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「古方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古方の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
たんが、ただ、あれのおふくろが気の毒でね……」 黄風が電線に吠えた。 この蒙古方面から疾駆して来る風は、立木をも、砂土をも、家屋をも、その渦のような速力の中....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
を押込むような事が出来ます。こゝで大藏がお秋の方の実父山路宗庵は町医でこそあれ、古方家の上手でありますから、手に手を尽して山路をお抱えになすったら如何と申す評議....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ら、鉄漿《かね》蓴汁《じゅんじゅう》など日本産の間に合う物は自国のを用い、追々は古方に見ぬ鯨糞などをも使う事を知り用いた。『徒然草』に、「甲香は宝螺貝のやうなる....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
た。こゝに予て飯島様へお出入のお医者に山本志丈と申す者がございます。此の人一体は古方家ではありますけれど、実はお幇間医者のお喋りで、諸人助けのために匙を手に取ら....
自作肖像漫談」より 著者:高村光太郎
あまり肖ると機嫌が悪かった。こせこせ写生などするようでは駄目だと言われた。当時蒙古方面の踏査から帰られたばかりで颯爽として居た。私は何と言われても叮嚀に写生して....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
のは、いかにもその人柄が一目瞭然とされておもしろい。しかもそのすぐ直前、この人は古方《こほう》家ではあるが諸人助けのために匙をとらないなど、落語家圓朝にしてはじ....
山の人生」より 著者:柳田国男
聞いてみるとき、今日誰しも答えるのは鼻のむやみに高いことであるが、これとても狩野古方眼が始めて夢想したという説もあって、中古には緋の衣に羽団扇などを持った鼻高様....