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古来
「古来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
売れ残ったのです。しかもたった三年の間にあれだけの嵩《かさ》になるのですからね。
古来の売れ残りを集めたとしたら、太平洋も野菜に埋《うず》まるくらいですよ。しかし....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
きよまさ》のように、桂月香親子を殺すよりほかに仕かたはないと覚悟した。
英雄は
古来センティメンタリズムを脚下《きゃっか》に蹂躙《じゅうりん》する怪物である。金....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
捉《とら》えていた。だから彼等は二人の力者《りきしゃ》に、代る代る声援を与えた。
古来そのために無数の鶏、無数の犬、無数の人間が徒《いたず》らに尊い血を流した、―....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
買われるであろう。正義も理窟をつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。
古来「正義の敵」と云う名は砲弾のように投げかわされた。しかし修辞につりこまれなけ....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
方では私の精神に異状がないと云う事を証明すると同時に、また一方ではこう云う事実も
古来決して絶無ではなかったと云う事をお耳に入れるために、幾分の必要がありはしない....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
班牙《スペイン》でも、この口碑が伝わっていない国は、ほとんど一つもない。従って、
古来これを題材にした、芸術上の作品も、沢山ある。グスタヴ・ドオレの画は勿論、ユウ....
「性急な思想」より 著者:石川啄木
つではあるまいか、と私は考える事もある。古い事を言えば、あの武士道というものも、
古来の迷信家の苦行と共に世界中で最も性急な道徳であるとも言えば言える。……日本は....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
私達の多くはこの大事な一点を屡※顧みないような生活をしてはいないか。ジェームスは
古来色々に分派した凡ての哲学の色合は、結局それをその構成者の稟資(tempera....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に立至ったので、このついでにこの方面における私の知識を充実させれば、それによって
古来各時代における宇宙関係諸問題に対する見解についての一つのまとまった概念を得る....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
じて、或は男になったり、或は女になったりするとのことでございます。日本と申す国は
古来尚武の気性に富んだお国柄である為め、武芸、偵察、戦争の駈引等にすぐれた、つま....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
ました癖に、さて、これが療治に掛りますと、希代にのべつ、坐睡をするでござります。
古来、姑の目ざといのと、按摩の坐睡は、遠島ものだといたしたくらいなもので。」 ....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
に生命あるものとなりて、峰づたいに日光辺まで、のさのさと出で来らむとする概あり。
古来有名なる、岩代国会津の朱の盤、かの老媼茶話に、 奥州会津|諏訪の宮に朱の盤と....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
の幌に、笛太鼓|三味線の囃子を入れて、獅子を大練りに練って出ます。その獅子頭に、
古来いわれが多い。あの町の獅子が出れば青空も雨となる。一※ものであろうと思う。従....
「県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
道二十六 夢にも越る汽車の道 みち一筋に学びなば 昔の人にや劣るべき
古来山河の秀でたる 国は偉人のある習い....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
く行なわれたと同一である。そこには自然に大犠牲が払われた。しかるにソ連革命は全く
古来の歴史と異なってマルクス以来約百年の研究立案の計画により断行せられた。全人類....