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「古癖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古癖の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
家没落の頃だ。寿永だ、寿永だ、寿永にして措け、と寿永で納まって居ると、ある時|好古癖の甥が来て寿永じゃありません宝永ですと云うた。云われて見ると成程宝永だ。暦を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
室町時代に於て見る四脚門のような形をして、古色もたいていそれに叶っているから、好古癖のあるお銀様でも来て見れば案外の掘出物を見つけるかも知れないが、米友には、少....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ものですから、四辺《あたり》は煙波浩渺《えんぱこうびょう》たり、不破の関守氏の懐古癖が充分に昂上を見たと覚えて、 大船の―― かとりの海に いかりおろし いか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
りたがるのだろうと、不審でたまらないものがあります。 お角さんには、お銀様の考古癖が全くわからないのです。お銀様もまた、お角さんにその説明の労を取ることを厄介....
国語の自在性」より 著者:西田幾多郎
であろう。しかし一面には我々の国語の自在性というものを考えることもできる。私は復古癖の人のように、徒《いたず》らに言語の純粋性を主張して、強《し》いて古き言語や....