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古血
「古血〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古血の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「癩」より 著者:島木健作
眼をやると、洗面器の血潮はすでに夏の日の白い光線のなかに黒々と固まりかけていて、
古血の臭いが鼻先に感ぜられた。 日のなかに出ると眼がくらくらとして倒れそうであ....
「永日小品」より 著者:夏目漱石
尺の壁へ懸《か》けては、眺めている。なるほど眺めていると、煤《すす》けたうちに、
古血のような大きな模様がある。緑青《ろくしょう》の剥《は》げた迹《あと》かと怪し....